堺市の変人

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コーヒーの「のぼせ者」

「のぼせ者」とは、一切を顧みず、一つのことに打ち込む人の事で、島根県で使われる言葉のようです。

先日、新聞を読んでいると世界で初めて缶コーヒーを自ら作り販売した三浦義武という人物が紹介されていました。

彼のコーヒーへの情熱はまさに「のぼせ者」にふさわしく、コーヒーの成分を調べ、徹底して飲み歩いていたようです。(コーヒーの飲み過ぎで倒れる事もあったようです)

 

私もコーヒー好き、加えて義母の里が島根県ですので興味深く読んだのですが、驚きました。

田舎と思われがちな島根県に「ネルドリップコーヒーを極めた男」とは、ちょっと意外でした。

それも安価な豆でブレンドと焙煎を工夫し、高級豆にも負けない深い味わいを誇っていたといいますので大したものです。

 

三浦義武氏は、明治・大正・昭和を生きた人ですが、没後38年を経た今でも浜田市では「ヨシタケコ―ヒ」と銘打ち究極のネルドリップコーヒーを味わえるようです。

コーヒー豆のブレンドも模索を繰り返しながら究極の配合を極めた事は容易に想像できますが、それ以上に入れ方は独特です。

2枚重ねにしたネルの袋に大量の挽いたコーヒーを入れ、常温の水で撹拌、仕上げに熱湯を注ぐというのですから、私のように一度に作るのは多くても3杯といった輩には向かない入れ方です。しかし、安価な豆が豊かな味わいになるのに驚いてしまいます。

 

現在、浜田市では「ヨシタケコ―ヒー」の認証店が6軒あるようですが、いつかは飲んでみたいです。

楽しみが一つ増えました。