堺市の変人

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「MMT」理論?

最近、「MMT」という言葉を良く聞くようになりました。

この理論は、100年以上前からあったものですが、多くの国が財政赤字を抱えている今日、主にアメリカで論争が巻き起こっているようです。

 

「自国の通貨で借金を出来る国は破綻する事がない」いう錬金術を彷彿とさせる理論ですが、財政赤字で悩むアメリカでは、意外と真面目に論議されています。

日本に例えると、円建ての国債をいくら発行しても無限にお金を刷れば良いだけの事といった理論ですが、一定の条件下の仮説のようです。

 

これ程、この理論がアメリカで話題になっているのは、米国の財政赤字の深刻さの裏返しのような気がします。(深刻さは日本も同じですが・・・)

要は歳出削減が難しく、支出だけが増えて行く状況を改善する事が、非常に難しい状態になっている現状打破の特効薬といったところですが、政府が必要なだけお札を刷るというのは、私の常識からは大きくかけ離れるものです。

 

私なんかは、お金は労働の対価として生じるものという古い考えの持ち主ですが、今では金の裏付けがない紙幣(不換紙幣)ですので、せめて紙幣に労働の裏付けがあって欲しいものです。

「なぜ、紙切れで物が買えるのか?」そんな事も私には分かりませんが、政府が好きなだけ無秩序にお金を増刷出来れば、お金に対する信頼が薄れる事は確かです。

 

お金に信用が無くなれば、「ハイパーインフレ」、それは歴史が証明しています。

さすがに政府も日銀も、この理論に警鐘をならしていますが、支出の増大にストップをかけられない政府の言葉には説得力が無いような気がします。

アメリカでは、「MMT」の正当性の根拠として、1000兆円を超える借金を抱える日本が破綻していない事があげられているのですから・・・

 

財政収支の均衡は当然の事ながら、日本の人口は、50年先には3分の2に、100年先には半分になると言われています。

当然、公共投資も3分の2から半分といった時代が必ず訪れます。

 

経済の成長を追い求める時代は終わりつつあります!