可笑しいんじゃない、「東京盆踊り」
NHKの「クールジャパン」の正月特番で「世界が驚いた日本動画大賞」という企画が放送されていました。
その中で「東京盆踊り」という動画が、海外で見られている日本関連のナンバー1になっていました。
シンガポールの方の投稿動画なのですが、外国人観光客が日本で困っている事として、「言葉が通じない」「日本人が何を言っているか解らない」「ボディランゲージも意味不明」といった事を茶化したような歌が紹介されていました。
スタジオに集まっている外国の方々も共感されていたようですが、私は少し違和感を感じてしまいました。
日本語圏(日本だけですが)に旅行に来て、英語を話せない日本人を揶揄して笑うというのも理解に苦しみます。
もし、私が英語圏に行っても日本語を話せない現地の人を笑うといった事は絶対にしません!
私は、海外に行った時には出来るだけ現地の言葉で話そうと努力します。
相手の事を一番に考えて手を煩わせないようにとの思いと共に、国は違えど同じ人間として常に敬意を持って接するように努めています。
しかし、日本に来る海外の方達は母国語や英語で話し掛けられる方が多いようです。
日本人は解らないながらも一生懸命対応しようとするのですが、まだまだ英語で応対出来る人は少ないです。
結局、外国人から声を掛けられても何を言っているのか分かりませんので避けてしまう事も多いようです。(英語が話せないから面倒くさいという気持ちも・・・)
日本人はシャイな人が多いです。海外で現地の方に話しかけるのもかなり勇気を振り絞っています。(私は、英語が話せませんが結構平気で話しかけます。単語の連発がお薦めです。相手が返事してくれても何を言っているほとんど解りませんが・・・)
日本に来られた海外の方に道を聞かれて、言葉は通じないながらも教えてあげようとされる方は親切心+勇気がある方だと思います
それを面白おかしく茶化す動画が海外で人気があるというのは残念です。
昔と比べて日本に観光に来られる海外の方は多くなりました。
日本は安全で、美味しい食べ物があるから人気なのだと思いますが、そういった事だけでなく日本人の精神文化的なものも理解する努力は必要な気がします。
世界の標準語は「英語」です。これには何の異論もありません。
しかし、語意の少ない英語よりも日本語の方が、自然の微妙な風情を的確に表現出来ると思っています。日本語の表現力は素晴らしいものです。
日本に来たのでしたら、少しくらいは日本語を話す努力はして貰いたいと思います。
「日本の文化」の中には、繊細な日本語も入っています!
日本に来た外国人が、英語を話せない日本人を揶揄するのは、どう考えても可笑しいです。