「Walk Don’t Run(ウォーク ドント ラン)」
テレビから若い頃に良く聴いた曲が流れてきました。
ベンチャーズの「ウォーク ドント ラン」、懐かしくて最後まで聴いてしまいました。
1962年に初来日、65年の2回目の来日で大エレキブームを巻き起こし、多くの若者に与えた影響は想像を越えるものでした。
以来、日本が気に入ったのかメンバーの入れ替わりは有りながらも定期的に来日しています。
60年近くも続いているという事だけでも凄い事です。
とは言っても、今の若い人達には「ピン」と来ないかも知れません。
でも、私にとってはビートルズよりも鮮明に記憶に残っています。
ボーカルは無く楽器だけのインストゥルメンタルバンドですが、ボーカルが無い分聞こえて来る音が全てです。
「どういう意味か」と頭を捻る事も無く、音楽を堪能出来るという意味ではビートルズよりも私に合っていたようです。
「ウォーク ドント ラン」「ダイヤモンド・ヘッド」「パイプライン」「キャラバン」「朝日のあたる家」・・・
多くの曲が記憶に残っていますが、やはりベンチャーズの原点は「ウォーク ドント ラン」です。
その時聴いたベンチャーズのサウンドは新鮮そのもの、初めて洋菓子(ケーキ)を食べた子供のような衝撃でした。
ベンチャーズは多くの曲をカバーしていますが、結成メンバーのドン・ウィルソンは「原曲よりも売れた曲はカバーと呼ばない」と自信満々に語っています。
いかにベンチャーズの編曲が素晴らしかったかが窺われます。
「二人の銀座」「京都の恋」「雨の御堂筋」「京都慕情」・・・お馴染みの曲ですが、これらも全てベンチャーズが作った曲です。
「ベンチャーズ歌謡」とも言われていますが、それ程日本の歌謡界に深く馴染んでいたようです。
来日回数は既に50回を越え、未だに毎年のように日本ツアー行っているベンチャーズですので正に「ビッグ イン ジャパン」のNo1です。
一時期、ボーカルを入れようかと考えた事もあったようですが、やはりベンチャーズはインストゥルメントバンドに徹するべきです。
日本では「テケテケ」と呼ばれている「トレモロ・グリスダウン」奏法を聴くだけでも痺れてしまいます。
ボーカルの入ったベンチャーズなんか考えられません!
今と変わらぬスタイルで何時までも活躍して欲しいものです。
だって古いものが全て無くなっていったら寂し過ぎますから!