「パルナスの歌」
ぐっと かみしめてごらん
ママの 暖かい心が
お口の中に しみとおるよ パルナス
甘いお菓子の お国のたより
おとぎの国の ロシアの
夢のおそりが 運んでくれた
パルナス パルナス
モスクワの味 パルナス パルナス パルナス
(津島秀雄作詞・作曲)
上の歌詞、関西方面にお住まいの40代後半より上の方ならご存知かと思いますが「パルナス製菓」のCMソングです。
一番の歌詞だけ書きましたが正式には三番まであります。
先日、家内の職場でこのパルナスの歌が話題になったそうです。
40代後半以上の社員は皆「知ってる~~!!」と盛り上がったそうですが、20代や30代の人たちは「なんですか?それ?」と不思議顔、なんでもずっと前にテレビ朝日の「探偵ナイトスクープ」(関西系の長寿番組です)で「パルナスの歌は40代以上の人なら誰でも歌えるのか」というのをやっていて、街に出て40代以上の人にインタビューしたら本当に皆歌えたらしいです。
家内が妙に懐かしがってユーチューブで再生しているので聞いてみたら、私まで思わず口ずさんでしまいました。
家内は、「パルナスのCMは朝のアニメの時に流れてたから良く覚えてる」ようです。
パルナス製菓は関西を中心に洋菓子の製造・販売を行っていた会社です。ドイツ菓子やフランス菓子とは一線を画すロシア菓子を販売することによって他の洋菓子店と違う独自のカラーを打ち出していました。
私は、パルナスは「倒産」したのだと思っていたのですが、意外なことに「黒字・無借金経営を維持しながら1990年代末に事業の縮小・整理を進め2000年に工場を閉鎖、2002年に企業清算を終了し解散した」ようです。
最盛期には関西で200店舗以上を展開した会社が事業整理に入る前の1996年当時には直営店は洋菓子店27店舗、喫茶店7店舗、それだけ事業が縮小しているにも関わらず「黒字・無借金経営」という事は、かなり堅実な経営を実践されていたのだろうと想像できます。
創業者の出身地である兵庫県加西市では今でもファンが「パルナス展」を企画し摩訶不思議な魅力を伝え続けていると産経電子版に紹介されていました。
この歌を聞いた日から家内が家事の合間に口ずさむ歌は必ず「パルナスの歌」、耳についてしまって離れないのかもしれません。
何か、古く懐かしい思い出を発掘した不思議な気持ちになりました。
洋菓子なんかは高級品、めったに口に入らない時代でした。
小さい頃の「パルナス」は、憧れの響きを持っていた事を思い出しました。