堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

何処も同じ「猫バカ」

時々、家内が猫に向かって「あんたは世界で一番可愛い猫やから」、「世界一賢い子」とか猫に言い聞かせるように話しかけています。

私は、「世界一根性悪な猫」と思っていますので、家内が猫を褒めているのを聞くと「何をアホな事を・・・」と何時も思ってしまいます。(我が家の凡猫は銀メダルくらいの根性悪かも・・・知人の家の猫は机の上のペン立てなどをわざと落としては、通りかかりの同居猫に罪をなすりつけるような金メダル球の根性悪です。)

 

家内の猫バカは何時もの事ですが、先日、NHKの「趣味どきっ!」という番組で平安時代の猫の事を紹介していました。(不思議な猫世界、全8回)

古典文学の教授曰く、日本の第59代天皇である「宇田天皇」(887年~897年の天皇)が非常に猫好き(猫バカ)だったらしいです。

 

宇田天皇に飼われていた猫は黒猫、日記には「他の黒猫の色は薄いのに、うちの猫は本当に真っ黒で美しい、丸くなって座っている時などは黒い宝石のようだ」と褒めていたようです。それだけでなく「自分の猫は言葉が分かっている」とか「歩く姿は黒龍のようだ」と自分の猫を褒めちぎっている記録が残されているようです。

 

言っている事が家内とほぼ同じで、呆れるばかりです。天皇といえども、飼い猫に対しては家内と同じ「猫バカ」だったようです。

 

有名な清少納言枕草子で、紫式部源氏物語でそれぞれ猫を話題も出ていました。

枕草子では、「命婦おとど」という名前の一条天皇の愛猫が出てきます。この猫には専用の乳母も居たというのですから、可愛がりようが尋常ではありません。

 

源氏物語では、猫が源氏の正妻である女三宮と、その間男にあたる柏木の運命的な出会いを導く役割を果たしていますが、二人の出会いは最後は悲劇に終わります。そこから「猫=妖しい生き物」となったようです。

 

この番組にコメンテーターとして出演していた猫好き女優の室井滋も「うちの猫もしゃべれる」と言っては「親バカでしょう」と他の出演者に突っ込まれるなどしていました。

猫は本当に妖(あやかし)です。人の心をがっちり掴んで、これだけアホにしてしまえるのですから・・・

 

「恋は盲目!」、家内は毎日猫に向かって「世界一可愛い」と囁き続けています。

「世界一可愛い猫」は、飼主の数だけ居るような気がしてなりません!