「 握 手 」

西部劇を観ていると「左利きとは握手をしない」という台詞が出て来ました。

私自身、握手は右手でするものと思い込んでいましたので、この台詞には一応納得出来るのですが、もし左手で握手を求められても何の抵抗も無しに左手を差し出しています。

気になって調べてみました。

右利きが多い世の中で、右手は利き手、武器を持つ手、攻撃をする手という意味から、右手を差し出す事は敵意が無いという意思表示もあったようです。

西部劇でも銃を持つ右手を差し出すというのは納得出来ます。

左手の握手は、相手を警戒している、嫌い、もう二度と会わない、さようなら、いつでも相手になるぞといった意味合いがあるようですが、これも長い歴史の中から生まれて来たようです。

キリスト教では左手は悪魔の手、インドでは不浄の手と言われているようで、左手で子供の頭を撫でる事はＮＧ！らしいです。

宗教的な風習からも左手の握手は失礼になるようです。

それでは、両手の握手は？

私なんかは両手の方が丁寧で良いような気がしますが、媚びている感じや、余りにも馴れ馴れしい印象を持たれるため慎んだ方が良いようです。

正しい握手は、余り近寄り過ぎない、相手の目を見る、握手の途中で相手から目を離さないというのが基本らしいです。

私なんか、ついつい左手も添える事も多々有りましたが、何年振りかに家族と再会といったシュチエ―ションまで両手の握手は慎まなければ思ってしまいました。

それにしても、握手の時にも相手の銃を持つ手を警戒するといった台詞は、西部劇ならではのような気がして、しきりに納得していたオッサンでした。