地球からの復讐
昔、エボラ出血熱が話題になった頃「アウトブレイク」という映画を観ました。
たしかダスティン・ホフマン主演の映画だったと思います。内容はうろ覚えです。
エボラ出血熱とおぼしきウィルスに感染した人がアフリカからニューヨークに帰ってきて、あわやパンデミックとなるところを医者が食い止めるという内容だったと思います。
現実ではエボラ出血熱はウィルス自体があまりにも強すぎて、感染した人間を早々と殺してしまうので、なかなか大陸を越えて広がる事が出来ないそうです。
エボラはアフリカに元からあった風土病などでは無く「未知のジャングルの中からやってきたウィルス」だそうです。
人間により未開の土地が開拓された事により、今まで人間とは縁の無い所に潜んでいたウィルスが頭をもたげたという話を聞いた事があります。
今、それと同じ事が日本でも起こっています。
マダニ感染症(SFTS 重症熱性血小板減少症候群)、ダニ媒介性の新しい感染症で治療薬は今のところありません。致死率は21%、かなりの確率です。
もともとマダニは山の中に住んでいたはずです、しかし近年の土地開発によって餌場を無くした野生動物が人里に下りて来る事により、その野生動物に寄生しているダニも一緒に移動して来て人間の近くで生息するようになったことが原因だという説もあります。
28年の夏に病気の野良猫を保護しようとして噛まれた女性が感染し、死亡したというニュースも最近の話です。哺乳類からの感染が確認されたのは初めてらしいです.
ただ、猫が最初からこのウィルスを持っていた訳ではなく、猫もマダニに噛まれて感染していたのです。
エボラもSFTSも元を正せば人間が引き起こした病気ともいえそうです。
アウトブレイクの本の帯に書かれていた言葉「地球からの復讐」という言葉に考えさせるものがあります。
ウィルス達は、地球を蝕んで行く癌のような人間を退治するために地球が送り出した刺客なのかもしれません!