刺身と「ワサビ」
足を痛めていた義母も、ようやく以前と同じように歩けるようになりました。歩いている時に足に力が入らずに倒れるのではと少し心配なようですが、これだけは馴れるしかありません。
今日は、釣って来た「シマアジ」と「鯛」の刺身を近所の人から貰ったといって義母の家におよばれです。
仕事帰りの家内と連れ立っていそいそと出掛けました。
家に着いた時の第一声が「ワサビが無くなっていた!」、それではと5分位かけてスーパーに「ワサビ」を買いに出動しました。
刺身にワサビは必須です。何の躊躇も無く買いに出掛けたのですが、買いにいく途中に「ふっ」と刺身に欠かせないワサビって何時から食されていたのかな?と考えてしまいました。
刺身にワサビというのは誠に日本的な食べ方です。
日本人は何時頃から刺身にワサビを付けて食べているのかな?少し調べてみました。
ワサビそのものは飛鳥時代の木簡に記載があるようで、薬草として用いられていたようです。平安時代には「本草和名」という薬草辞典にも「山葵(ワサビ)」の記載が有りますが、自生するワサビを採っていたようですが、栽培は安土桃山後期から江戸前期ようです。
そして現在のように寿司の薬味として使われだしたのが江戸後期、ピリッとしたアクセントと抗菌作用が重宝されたようです。
しかし、この「抗菌作用」、顕微鏡も無い時代にワサビの抗菌作用を活用した昔の人の知恵に感心させられます。
今でこそ辛みの成分は「アリルからし油」、これが生臭さを分解し「大腸菌」「サルモネラ」「腸炎ビブリオ」「黄色ブドウ球菌」「カビ」や「酵母」等の生育を抑制している事が科学的に明らかになっていますが、科学なんてものが無かった時代から「ワサビ」は活躍していたようです。
ワサビを付けて刺身を食べる時、私は今まで醤油にワサビを溶いて使っていましたが、これがNG!
醤油に溶かすとワサビの風味が損なわれるようです。ワサビの味を生かすには、刺身の上に好みの量のワサビを乗せワサビを包み込むようにし反対側に醤油を付けるのが良いようです。
次回の刺身には、是非一度やってみたいです。