堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

ハッとする「アーベンロート」

3日前の夕方、ワンコの散歩に出掛けようと玄関のドアを開けてビックリしました。

ドアを開けた瞬間、朱色の光に包まれました。

まるで、私の体にまで色が染み付いてしまいそうな深い色の夕焼けです。

 

秋から冬にかけての天気の良い日に、山ではたまに見かけますが平地では珍しい現象です。

私も過去に一度だけ、駅からの帰りに建物が夕日に真っ赤に染まっているのを見た切りでした。

 

丁度、真っ赤な太陽が地平線に沈む絶好の時刻に居合わせたようです。

雲も街並みも木々も全てが赤く染まっています。私も赤く染まっています。

まるで、おとぎ話か何かの世界に紛れ込んだような独特の感覚に浸ってしまいました。

ワンコの散歩が無かったら日が落ちるまで眺める事が出来たのにと残念で仕方が無かったです。

 

昔、山で一度だけですが「ブロッケン現象」を見た事があります。

南アルプス北岳から間の岳に縦走していた時、休憩している私の影が雲に映っています。なんと、その影の周りに虹がかかっていました。

「写真!」と思ったのですが、カメラの入ったザックは5メートルほど先です。でも消えてしまいそうで動く事も出来ません。

結局、虹が消えるまで動かずに眺めていました。

 

正月の上高地では、「ダイヤモンドダスト」の中に居た事もありました。

朝の動き始め、ゆっくり西穂高岳への登りを歩いていました。一回目の休憩でザックに腰を下ろし周りを眺めていたら何やらキラキラした物が漂っています。

気温が低く、風も穏やかなので水分が氷の結晶となって浮かんでいます。

「キラキラ」に包まれながらの休憩は忘れ難いものとなりました。

 

どれも、見ようとしても見られるものではありません。

今回の「アーベンロート」も偶然が重なっての遭遇だったようです。

1年先か2年先か、それとも5年先か分かりませんが、また見れる事を祈っています。