堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「ガウガウ犬」「噛みつき犬」

NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でワンちゃんSPを視ました。

家内の職場の方から進められて再放送を録画していましたが、昨夜家内と視てみました。

 

「トリミング」「獣医」「躾」のそれぞれの分野で日本のトップクラスの人が紹介されていましたが、私は、今まで問題犬を預ってきた事もありますので、特に「躾」のコーナーに大変共感を覚えました。

 

飼主の手に負えなくなった「噛みつき犬」の矯正を専門にされている訓練士の話でしたが身に詰まされる思いです。

この訓練士さんは、元警察犬の訓練士をされていたとの事ですが、今はプロのトレーナーさんが手を離したようなワンコを専門に預っておられるようです。

 

映像を視ていると、どのワンコも本当に寂しい目をしています。

8割位は矯正して元の飼主さんの所に戻っていくようですが、矯正出来なかったワンコは、この訓練所でわが子として最後まで預っているようです。

 

その訓練士の躾は褒めて教えるという今流行りの訓練とは全く違います。

悪い事をした時にはきちっと身体で教えるといった、いわゆるスパルタ式ですので「虐待」といった批判もあるようですが、私は100㌫共感しました。

 

一つ言えることは、ここに出て来るワンコ達はこの訓練所が諦め手放したら必ず殺処分になるという事です。

厳しい躾は犬の命を救うために必要な時もあるようです。

「褒めるだけではダメ」「叱るだけでもダメ」という言葉が印象的です。

 

私が一時預りをしている保護団体も、誰も引き取り手がいない保健所で殺処分されるワンコが大半ですが、保護団体のトレーナーさんは「私の前では問題行動も治まっていますが飼主さんが甘やかしたら元に戻ってしまいます。」「飼主さんが変わらなければこのワンコは幸せになりません。」と嘆いておられました。

 

番組の終わりかけの時、「フッ」と横を見ると家内はダダ泣き!

訓練士さんの「警察犬は優秀な犬が集まっています。躾(訓練)が出来た時にはそれはそれで嬉しかったですが、ここの心に傷を負ったワンコ達が良くなっていった時の喜びの方が段違いに大きいです。」と言われた言葉が印象的でした。