堺市の変人

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「はやぶさ2」の快挙

はやぶさ2」が2019年2月に小惑星リュウグウ」への着陸に成功したというニュースは、日本中の話題をさらいました。

2012年の12月に打ち上げられた「はやぶさ2」は、1年6ヶ月を費やし目的とする小惑星リュウグウ」に到着し、着陸探査機の投下等作業を終え、到着から8ヶ月目に第1回目の着陸に成功し、小惑星のサンプルの採取も行っています。

 

この「はやぶさ2」の成功は、2003年に打ち上げられ2010年に地球に帰還した「はやぶさ」のチャレンジとも言える実験の成功を踏まえ、多くの問題を克服し、安定した実用レベルの技術を日本の宇宙技術が獲得した事を世界に知らしめた快挙でした。

 

やはり、未知の領域「遠い宇宙」の探査は、心が躍ってしまいます。

1865年にフランスの小説家ジュール・ヴェルヌは、「月世界旅行」を書き、1902年には映画化もされています。

正に人類の永遠の「夢」そのものです。

 

ジュール・ヴェルヌといえば、「月世界旅行」以外にも「地底旅行」「海底二万里」「八十日間世界一周」「十五少年漂流記」・・・

私も、宿題そっちのけで読んでいました。

ヴェルヌの作品は、ややもすると「子供向け」といった感がしますが、多くの宇宙を目指す人々の心を掴んでいた事は確かなようです。

その事は、2008年に打ち上げられた欧州宇宙機関の補給機の1号機に「ヴェルヌ」の名が冠された事でも頷けます。

 

初代「はやぶさ」は、地球の重力圏外の天体に着陸し、サンプルを持ち帰った初めての探査機でしたが、それ以外のもイオンエンジンの運用、宇宙用リチウムイオン電池の運用・・・という世界初が並んでいます。

この偉業に対し、米科学誌「サイエンス」に特集が組まれ、編集長からお礼とお祝の文書が宇宙科学研に届いたというのも異例の事のようです。

 

はやぶさ」の成果を正常進化させた「はやぶさ2」は、今年暮れには多くの観測や採取を終え地球への帰路につきます。

地球に帰還するのは来年の末頃、きっと日本中が湧き立つ事でしょう。

子供の頃に見た夢が現実になっていくようで痛快です。

太陽系外、銀河の外へと、どんどん夢が広がってゆきます。