驚きました「従順なキツネ」?
NHKで「ベイリーとゆいちゃん」という番組がありました。
「ゆいちゃん」は、難病で大手術を控えていますが、当然、不安で一杯です。
でも、セラピー犬の「ベイリー」が側に居ると不安も和らぎ痛みも軽くなって無事学校生活に戻っていくといったストーリーでした。
これを見て、先ず驚いたのがセラピー犬「ベイリー」が、病に悩む子供達に寄り添い心を癒しているという事実です。これまで3,000人の人に寄り添ってきたようです。
思わず我が家の犬達の顔をしみじみ見てしまいました。
同じ犬とは思えません。
セラピー犬は、性格の穏やかな洋犬が多いようです。
「つんでれ」「柴距離」なんて表現される我が家の柴は、絶対にセラーピー犬にはなれない事は間違いありません。
頭では分かっているのですが、食べて寝るだけでなく、お前も「たまには人の役の立て」と思ってしまいます。
そんな事を家内に話すと「この子は、私を癒してくれているから十分役にたってるよ」と返事が帰ってきました。
救いようの無い「犬」と「飼主」!
狼が祖先の犬は、何時からどのようにして人に寄り添うようになったかの件では、イスラエルの12,000年前の遺跡から人と犬とが一緒に暮らしていた最古の痕跡が見付かっていると言いますから、人と犬との付き合いは長いようです。
しかし、それよりも驚いた事があります。
ドミトリ・ベリャ―エフというロシアの科学者が、狼から人に従順になった犬への仕組みを解明しようと、キツネを大量に繁殖させ、大人しいキツネだけを交配させという事を繰り返し、6世代(実験開始から6年)で従順なキツネが現れ、16世代目には外観上も従順なキツネが出てきたようです。
ホルモンの変化や脳内の海馬にも変化が出てきたようですが、進化(退化)は何千年、何万年という時間をかけて現れると思っていたものですからビックリしました。
百年も経たない内に生理学的な変化が現れるというのは信じられません。
私が思っていた以上に生命の環境順応力は強いようです。
何時も思っている事ですが、我が家の凡犬は、狼から「進化」しているのか「退化」しているのか微妙です。
凛々しい狼からみると、きっと「退化」しているような気がします。
同じ種で殺し合いをやっている人類は進化しているのか・・・
ちょっと自信がありません。