堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

女性が働き続けるために

家内の職場の新人女性がおめでただそうです。

大変おめでたい事なのですが、なぜか家内は浮かない顔?

 

新人女性は今年の4月に配属になったばかり、まだ仕事も覚えていないのにあと3~4ヶ月で「産休」→「育休」に入るようです。

 

家内曰く「1~2年休んだら、今まで教えてきた事も忘れてしまうだろうし、そもそも仕事上の手続きが変わってしまうから覚えていたとしてもまた一から覚えな直さなければならない」と肩を落としていました。上司もがっくりきているらしいです。

 

「マタハラ」と言われそうですが、その新人女性は何のために就職したのだろう?と思ってしまうと言っていました。

家内の会社の別の部署では、今年の4月に配属された1週間後に産休に入った女性もいたそうで、二人とも中途採用なのですが「こういうことが続くと女性の採用が厳しくなる」と心配していました。

 

家内の世代は女性の総合職採用が始まったばかりの頃で、若い頃は女性が随分肩ひじ張って生きてきた世代です。それだけに「自分たちが頑張って築いてきた女性の地位を落とされた」といった気がするようです。

 

最近話題になっている「東京医科大学」の女性受験者への減点問題も女性医師は出産で職場を一時的に離れたり、辞めたりする、ハードな現場(外科や整形外科)などの医師に女性はなりたがらない事を嫌われての措置のように言われています。

現場の女性医師からも「妊娠したら職場の地位を自分より年下の男性医師に譲るよう言われた、悔しい」などという声があがっています。

 

女性であるから減点することは許されることではありません。しかし命の現場で人員不足が起きてしまうということも問題です。

もちろん、東京医科大学の問題については女性医師達から怒りの声が上がっていますが、同じ女性医師でも「医療の現場では仕方ない事」と言っておられる方も多数おられ、「激務に疲れ果てた諦めた」と言われている女性医師も居られるようです。

 

でも本当に「諦め」なのでしょうか?

もしかしたら「権利」だけを主張して義務を果たさない女性医師に対して、同性の女性医師も反感を持っているのでは?

と、家内の職場の現状を見て思ったようです。

 

全ての女性がそうだとは思いませんが、日頃の仕事に対する姿勢に「女だから」という甘えあれば、「出産」「育児」に対する職場の理解を得るのが難しい面も出て来ます。

 

妊娠というのは大切な事です。大変尊い事でもあります。

女性が結婚・出産をすることで働く事を諦めることはバカバカしい事ですし、諦めさせてはいけないと思います。職場は、出来るかぎりのフォローをしていくのは当然の事です。

 

子供を抱えた女性でも働きやすい制度や仕組みを早急に作ることが必要です。

女性ばかりに皺寄せがいく社会はおかしいとは思いますが、今すぐに人々の意識や制度は変わりません。

 

女性の側も社会人としての意識をしっかり持って、一緒に働く皆から「出産しても働き続けて欲しい」「応援したい」と思われる存在になれるよう努力しなくてはならないと思います。