堺市の変人

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「くつが歌う!」

前回、六甲最高峰に登った時は久し振りに最後の最後まで疲れも無く「ルンルン」気分で下山出来ました。

後から考えてみると、一番の原因は登山靴でした。

 

私が今履いている登山靴は、40年ほど前に買った革の登山靴です。

この正月過ぎに登りましたので厳冬期用のものですが、最近の高機能の靴のようなゴアテックスなんか使っていません!

ソールも硬くアイゼンを履いてもOK!岩登りをやっても小さな岩角につま先を引っかけてもソールが反らないといった代物です。

 

雪を意識して中厚手の靴下を2枚履いてしっかり目に靴ひもを締めて登りました。

登りの途中、靴中で足が少し遊ぶような気がしましたので再度靴紐をしめて歩いたのですが、足にピッタリとフィットし、靴が足の一部の様な感覚に満足しながら山頂まで登りました。

 

普段は下山(下り)の時は、窮屈さから足首から上の部分の靴紐を緩めたりするのですが、今回は全く靴紐の調整をすることなく下りました。

硬いソールでしっかり雪道を踏みしめて下ると、アイゼン無しでも滑る事も少なく快適に歩けました。

 

途中、下山する人を追い抜いた時に、「なぜ滑らないのですか?靴が違うのかな?」と語りかけられました。

私は、「しっかりと雪を踏みしめた方が滑り難いですよ、それでも滑る時は滑りますけど・・・」と返事を返しましたが、今、思ってみるとソールの柔らかい靴は滑り易いような気がします。

 

寸分の隙間も無い程に脚にフィットしている靴を履いていると、下りも体の中からリズムが出て来るようです。

「くつが鳴る」という童謡がありますが、それどころか「くつが歌う!」といった感覚です。

 

改めて靴の大切さを痛感したオッサンでした。

ドロミテの厳冬期用登山靴、今ではもう誰も履いていませんが私にとっては一生大切な相棒です。