三河屋の「えびみりん焼」
少し小腹が空いた時にはミカワヤの「えびみりん焼」、味は濃い目ですが最近よく食べます。
厚さ2~3ミリ、直径12~13センチでパリパリしていて一袋(7枚)を一回から2回で食べてしまいます。
昔からの駄菓子っぽいお菓子ですが旅先でも目に付けば必ず買ってしまいます。
近くのたこ焼屋さんでは、「たこせん」と称したこき焼を挟んで売っています。結構子供達に人気があるようですが、64歳のオッサンには買いたくても買えない代物です。
「えびみりん焼」は買う事は出来ますが、人前では食べません。(食べられません!)
オリオンのココアシガレットやコリスのフエラムネなんかと同じで、「ガキ」の食べ物という感じです。
ロングセラーのお菓子といえば、都コンブ、かっぱえびせん、コアラのマーチなんかは50~80年販売されていますが、駄菓子の中にも「アッ 子供の頃にもあった!」とビックリさせられるロングセラー商品が多く残っているようです。
10円玉を握りしめて近くの駄菓子屋に走って行った事が懐かしく思い出されます。
不思議とお店には、悪ガキ(私も入っています。)が集まって次の遊びの作戦会議といった具合です。
子供の頃に通っていた駄菓子屋はもう無くなっていますが、ガキ大将の後を追って野山を走り回っていた事が今となっては懐かしい大切な思い出です。
季節外れの「換毛」
普通、柴犬の「換毛期」は春と秋の年二回、暑い時の「夏毛」と寒い時期の「冬毛」に生え換わりますので、この時期の「柴飼い」は大変です。
半月位続く「換毛期」には、2日に一回毛すきをしても家の中はワンコの毛だらけといった状態です。
私はいつも「ファーミネ―タ―」で十分にアンダ―コート(内側の柔らかい毛)をすいてから、スリッカ―ブラシをかけて終わりといった手順ですが、多い時には一回の毛すきでスーパーの袋が一杯になってしまいます。
この「ファーミネ―タ―」、意外と優れ物です。古い(季節外れの)アンダ―コートがゴッソリ抜けます。使い始めの頃は、余り見事に毛が抜けますので、調子に乗ってやっていたら見事な虎刈りになってしまいました。
ただ、「ファーミネ―タ」は5~6千円(中型犬用)と結構な値段がします。以前、全く毛が取れない安価な物を買って失敗しました。
購入の時には要注意です!
いま、我が家の凡犬は「桜の狂い咲き」のような季節外れの換毛期!最近、抱っこをしたら、服に毛が一杯!
家内がブラッシングをして「今頃換毛期?」を驚いていました。
家内が義母に「今頃換毛期や」と言った所、帰って来た言葉は「もう死ぬん違う?」、
歳も歳ですし、体質が急に変わったようですので義母がそう考えるのも無理はありませんが、家内は怒っていました。
元気にしていますので、もうう少し生き長らえるようですが、換毛期が終わるまで凡犬のダッコ役は家内に決まりです。
グレゴリー・ペック
1961年制作のアメリカ映画「ナヴァロンの要塞」、主演は私の好きなグレゴリー・ペックです。
グレゴリー・ペック、ヘンリー・フォンダ、ジョン・ウェインなんかは、出演しているだけで映画が様になるような気がします。
最近テレビでやっていたのが「ナヴァロンの要塞」、共演は名優のアンソニー・クインとデヴィット・二―ヴン、どちらもアカデミー賞を取っていますから、おのずと映画に深みが出て来ます。
戦争物ですが意外と戦闘シーンが少ない映画です。しかし、「戦争と人間の弱さ・強さ」と言ったものが上手く表現されているようです。最近の派手な戦闘シーンで観客を引き付ける映画とは一線を画しています。
併せて、気のせいか色彩がチャラチャラしていません。最近のデジタル化された映像とは少し違って奥行きを感じます。フィルムで撮った映画でもDVDにダビングしテレビで再生するまでには一旦デジタル処理されていますので、そんな事は無いはずですが撮り方の違いかも知れませんが映像が落ち着いています。
さすがにアカデミー賞やゴールデングローブ賞を取った作品と納得させられます。
グレゴリー・ペックといえば「ローマも休日」が余りにも有名ですが、私は「ナヴァロンの要塞」や「大いなる西部」の方が好みです。単純に男らしくて挌好良いのが好きなオッサンです。
実は、この映画の主役はケーリー・グラント、ウィリアム・ホールデンに辞退され彼に、ミラー伍長もディーン・マーチンからデヴィッド・二―ヴンになったようです。
5年前に制作された「白鯨」は、少し彼の演技が鼻に着くように感じますが、「ナヴァロンの要塞」は彼以外のマロリー大尉役は考えられません。
50年以上前の映画ですが、現代でも越えられない名作の一つだと思います。
三針の時計
私の使っている時計は全て「三針(時針・分針・秒針)」です。
最近は、ストップウォッチ機能のある「クロノグラフ」なんかを良く見かけますが、私には多い針は無用の長物!秒針すら年に一回使うか使わないかといった状態ですので、本当は二針でも十分です。
いつかは機械式の二針!それも自動巻きで無く手巻きのシンプルな時計が夢ですが、どうも最近の二針はドレッシー過ぎて私には似合いません。挌好良さよりも、普通のシンプルなデザインで防水なら最高です!(湿度の高い日本ではある程度の防水性があった方が長持ちするような気がします。)
以前、テレビでスイスのバーゼルフェア(時計の見本市)の様子を放映していました。時計技術の最高峰を競った複雑時計が多く発表されるようですが、番組のテーマは「独立時計師」(メーカーに属さず個人で歯車一つから作っている時計師)!
ご多分に洩れず此処でも主流は技術の粋を込めた複雑時計、多くの観客の足を止めていたようです。
しかし、その中で一人の時計師が、「誰でも修理ができるシンプルな機構の時計を作っています。何代にも渡って長く使い続けて頂くために!」というような事を言っておられました。
うるう年や大小の月を自動で修正する「永久カレンダー」、重力の影響で誤差が出るのを修正する「トゥールビヨン」!腕時計の中に、このような複雑な機能を入れられると言うのは驚異的ですが、極端に言えば作ったメーカー(人)にしか修理できません!(第一、目ん玉が飛びだすような値段です。)
しっかりと作られたシンプルな機構の時計、部品(チップ)が無くなれば修理不能になるクォ―ツでなく何時までも修理の効く機械式時計!
ついつい、古い時計屋さんがあれば覗いてしまいますが、昔は2~3万円で結構良い中古が店に並んでいたものですが、「二針の手巻き」「レトロなデザイン」なんて物は今ではとんと見かけません。
船場に一店、アンティ―クの時計を沢山置いているお店があります。
懲りもせず、また寄ってみようと思っています。
音楽写真家「木之下晃」
木之下晃は、カール・ベーム、カルロス・クライバー、ムスティスラフ・ロストロポ―ヴィチ・・・世界の名だたる指揮者・演奏家を撮り続けた音楽写真家です。
実は私も最近テレビで観るまでは知りませんでした。
しかし、番組で紹介される写真に一枚一枚が迫力満点!私なんか一生かけても撮れないような写真がてんこ盛りでした。
映像を観ていると、使っているのは昔のフィルムカメラ!今流行りのデジタルではありません!
加えて、「白黒」、もう脱帽するしかありません。
フィルムの映像はデジタルに無い空気感あると言われていますが、彼がフィルムにこだわるのが何となく分かるような気がします。
デジタルは、「1(有)」と「0(無)」の世界です。今でも「有るような無いような」といった部分は表現し難いようです。
それに本番となると指揮者は黒の燕尾服、白黒の方が圧倒的に迫力や深さを表現出来ます。
恥ずかしながら私も雪山は白黒が最も山の迫力を表現出来ると思っています。
デジタルでも白黒モードで撮れば同じでは?(私は単純にフィルムカメラのメカニカルな所が好きです。)
有名な写真家、土門拳の白黒写真にも通ずる迫力を感じました。土門拳の白黒写真もカラー写真以上の迫力があり、色彩すら感じさせるものですが、木之下の写真はカメラの性能(連写機能)が特段に向上しているせいもあり、一瞬の表情を見事に切り取っています。
木村伊兵衛・土門拳のリアリズム写真とは少し趣が違いますが、指揮者の指先にみなぎる力を感じさせる表現力は、さすが世界の木之下と思わせるものがあります。
新しい発見をして、ちょっぴり得をしたような気分になりました。
ノースフェースの「茶タグ」
そろそろ寒くなってきましたので、セーターを探しに押し入れへ、
見付けましたグレーの武骨なセーター!
山用ですので、今のセーターのような格好良さは全くありません!
40年位前、雪山用に購入したものです。
ノースフェースの「茶タグ(USA表示なし)」ですから1970~80年位に作られたウールのセーターです。
そんなに太くは無い毛糸ですが、しっかり編まれていますので、かさ張って重いです。
でも、キャンプファイヤーで火の子を被っても大丈夫な気がします。
最近のセーターはどこかオシャレ心があり、汚さないようにとか気を使ってしまいます。
でも、このセーターは飾り気(オシャレ心)なんか全くありませんので気取らずに着ることが出来ます。
普段わたしは日本のSサイズを着ていますが、このセーターは私には大き目のMサイズですから雨に濡れても、間違って家で洗濯をして少しぐらい縮んでも「ノ―プロブレム!」、全く気兼ね無しに使えます。
最近は軽いカシミアやダウンなんかを良くみかけますが、ザックの空いた隙間にそのまま「ギュッ」と押し込める気遣いの要らないセーターは、山なんかのアウトドアにはピッタリのような気がします。
もう少し寒くなったら、このセーターを着て山に出かけようと思っています。
40年位前のミレーのサブザックを担いで・・・(これもタグやマーク無しです。)
古臭いオッサンそのものの挌好で、いざ山へ!
「リゾート」大好き!
私達夫婦はハワイが好きで、たまに行きますが他の国には出かけません。
以前、義母が「同じ所ばっかり行ってどうするねん?ハワイに行って何してるん?」と家内に質問していました。
家内は「のんびりしに行ってる!」と答えましたが、それに対する義母の返しは「ハワイまで行かんとあんたらはのんびりもできへんのか」という身も蓋も無いものでしたが、私も家内の意見に賛成です。
先日、家内の後輩が三連休に近場に旅行に行くというので「一泊するの?それとも二泊?」と家内が聞いたところ、彼は「一泊にしようと思っている、同じところに二泊しても何もすることがないもん」と言ったそうです。
そこは温泉地なので温泉に入るくらいしかする事がないと言うのです。
30年くらい前に家内がヨーロッパに海外旅行に行った時、8泊くらいでドイツ・ベルギー・スイス・フランスを周遊したそうですが、ロマンチック街道をバスで南下する折には立ち寄る街で降ろしてくれるのは良いけれど「10分後に集合してください」とガイドさんに言われて、せっかく石畳がステキな街なのに写真を撮るだけで終わりなんて事も何度も有りうんざりしたそうです。
日本人の旅はどちらかというと家内が経験したヨーロッパ旅行のような周遊型が多いような気がします。「せっかく旅に出たんだから色んな物を見なくちゃ損!」という考え方なのかな?
対して、欧米人の旅はリゾート型が多く、一か所に滞在してゆっくりリラックスして過ごされるという感じがします。(日本に初めて来られる海外の方は国を問わず周遊型が多いような気がしますが?)
私達はどちらかというと滞在型の旅のほうが好きです。だから日本を旅する時も一か所に滞在して宿でゆっくり温泉に浸かったり、宿の近くをぶらぶら散歩したりして過ごします。そして、その場所が気に入ったら何度でも訪れます。不思議なこと回数を重ねる程、初めて訪れた時には分からなかった新しい発見ができます。
自分が楽しむ事が第一ですから、どちらの旅のほうが良いと言う事は無いと思いますが、何もしないのも一興です。
バルコニーで本でも読んでいると、贅沢な時間を過ごしていると心から感じます。
例の後輩に対して家内は「二泊したら、近くの山にも登れるし(登山口がすぐ側にある宿です)ジムがあるから運動してもよいし、30分も車で走ればアウトレットもあるし、近所の美味しいお店探すのもいいし・・・連泊だったら人の少ない昼間にゆっくり温泉に浸れるで!そのほうが奥さん喜ぶんとちがう?」とアドバイスしたそうです。
そして、翌日「やっぱり二泊してゆっくりすることにしました。」、どうも奥さんに家内の提案を言ってみたところ大乗り気だったようです。
楽しんできてくれたらいいなーと家内も喜んでおりました。
疲れて帰るより、旅先で体をリラックスさせるような「リゾート」したいです!