堺市の変人

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遥かなる山の呼び声

映画、「遥かなる山の呼び声」は、山田洋次監督が1980年に映画版、2018年にドラマ版を制作しています。

同じ監督がリメイク版を製作するというのも珍しい事ですので、まず2018年のテレビドラマ「遥かなる山の呼び声」を観ました。

 

映画版は120分の大作ですがドラマ版は89分、阿部寛の演技も良くコンパクトに「ギュッ」と締まった印象でした。

元々西部劇の「シェーン」のリメイクですが、監督が主題歌「遥かなる山の呼び声」が気に入り映画も題名にしたようです。

 助演の常盤貴子の演技も嫌味が無く、共演の筧利夫も独特の雰囲気を醸し出していました。

 

家内の評価も「結構上手く作ってるな」と上々でした。

最後の主人公が去っていくシーンは、どうしても「カム バック」という西部劇の名シーンが頭に浮かんで来ますが、これも監督の意図するシュチエ―ションのようです。

 

「今度は映画版」をということで、先日録画していたのをゆっくり鑑賞しました。

第一印象は、さすがに高倉健倍賞千恵子ハナ肇、おまけに渥美清と顔ぶれも豪華です。

この映画版の方が北海道の自然の描写も多く、大自然の中で生きている人間の営みが感じられたような気がします。

 

私が一番感じたのは、出てくる車や小道具が昭和の懐かしい情景(生活)を彷彿とさせてくれた事です。

ポットなんかも、今でこそスイッチをいれると勝手にお湯が湧きますが、昔は茶瓶で沸かしたお湯を一回一回ポットに移していました。

「ああ―、あった!家にもあった!」と家内と騒いでいました。

 

映画とドラマ、一番違うのは最後に牧場が続くか閉まるかですが、映画版は牧場に人が居なくなって荒れて行く描写がどうしても寂しく感じられます。(心の中で残して欲しかったと呟いてしまいます。)

 

ひょっとして山田洋次監督もそこにこだわり牧場が残るドラマ版を作ったのかな?とかんぐってしまいました。