紅玉のジャム
最近は品種改良で甘味の強いリンゴが多く、味に締まりがないような気がしていたのですが、先日果物屋さんの店先で珍しく「紅玉」が売られていました。
値段は7つで380円と格安です。店の親父は「一個50円で売って儲けもなにもあらへん、もう絶対仕入れへん」とお怒りでした。売れなかったのでしょう。
酸っぱいだけで食べにくいかな?7つも多いかなぁ?と思っていたのですが「余ったらジャムにする」と家内が言うので購入しました。
皮を剥いて食べてみると、少し酸味が強いですが、なかなかどうして美味しいリンゴです。昔のリンゴのような懐かしい味がしました。
しかし、ちょっと歯ごたえが弱いかなぁ?という感じでしたが、家内はさっそく好きなジャム作り!ワックスは重曹を使って丁寧に落としています。
適当な大きさに角切りしたリンゴと剥いたリンゴの皮(リンゴの皮はできるだけ長くなるように剥く方が良いらしいです)、後は種をお茶パックに入れて砂糖と一緒に煮ていきます。
砂糖の量はお好みですが重量の30%以上ないと長期保存が効きません。
甘ったらしいジャムよりも果物の味が残る程度に砂糖30~40%で作っているらしいですが、これも果物が持つ甘味次第で調整しているようです。
木ベラでかき混ぜながら中火で煮、途中でレモンのしぼり汁を入れてリンゴに透明感が出てきてうっすらと色がついてきたら出来上がり!
皮の色でピンクに色づいた綺麗なジャムが出来上がります。
プレーンヨーグルトにジャムをたっぷり入れて食べるととても美味しです。
ジャムにする果物は甘いだけでは味に締まりがありません。今まで家内が作るジャムで美味しいと思ったのは「古都香(イチゴ)」と「甘夏」「ブラックベリー」「紅玉のジャム」です。
どれもが甘味に加えてもう一つの味「酸味」や「苦味」などがアクセントになっています。
ブルーベリーのジャムも美味しいことは美味しいのですが酸味が強いブラックベリーのジャムの方がパンチがあります。
「甘みと酸味」「甘みと苦み」といった味のハーモニーがあって初めて美味しいジャムが出来るように思えます。
人間も同じで違った性格の人がいた方がバランスがとれて良いような気がします。
「喋り」と「無口」なんかは典型的な例ですが、二人共「喋り」だったら、きっと疲れてしまいます。
考えても恐ろしい事です。