近大病院移転に正義はあるのか?
堺市の泉ヶ丘地区で計画されている近畿大学及び附属病院の移転については、予てより常識では考えられない事が起こっているような気がしてなりませんでした。
堺市南区の田園公園と三原公園は、共に都市公園ですが病院移転用地として民間(近畿大学)に売却予定です。全国で初めての都市公園の売却が3~4年もの間、公園周辺住民に堺市から何の説明も無く計画だけが泉ヶ丘地区の活性化という名目で進められてきました。
常識では考えられない事です!
また、近大病院の医療圏を越えての移転が、厚生労働省の二次医療圏を越える要件を満たしていない事は明らかです。
現地で建替え出来ないという確認が、未だ大阪府でも取れていないようです。
まして、近大病院移転に伴い大阪狭山市の属する医療圏には災害拠点病院が無くなり、堺には既存の災害拠点病院に加え、必要も無い災害拠点病院が増える事になります。
加えて、近大病院が無くなると南河内の医療体制が脆弱になってしまう事は明らかです。
全国津々浦々に病院を配置し、何処に住んでいても一定の医療を受けられるよう、儲かる所に病院が集中しないようにと決められた医療圏と基準病床数の主旨に完全に反するものとしか言えません。
医療行政の基本が崩壊してしまいます!
地域住民からは、「森友学園問題」「加計学園問題」と同じという声が挙がるのも当然の事だと言えます。
「行政の公平性」という言葉が空しく聞こえて来ます!
現在、病院移転の可否は大阪府と厚生労働省の判断待ちという段階のようですが、堺市は市政方針の目玉として、泉北ニュータウンの活性化に向けて既に予算執行を行い計画を推し進めています。
未だ、病院移転の許可が下りていない、移転出来るか確定していない状況下においてです!
私には全く理解出来ません!
当然のごとく公園周辺住民から大きな反対の声が挙がっていますが、住民無視の都市公園の売却、都市計画の変更が実際に起ころうとしています。
ここまで住民を無視した堺市の対応に私は大きな疑問を持たざるを得ません。
全国初の暴挙です!
地域住民に親しまれ憩いの場となっている都市公園だけは売却しないで欲しいものです。