「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」
久し振りにゆっくり映画を観ました。
とは言っても録画したのを見直しただけです。
「セント・オブ・ウーマン/夢の香り」、1992年製作のアメリカ映画です。
ハイスクールでの出来事を題材にしていますが、人生に希望を失った口汚い退役軍人と青年の心の交流が主題のようです。
高校でのトラブルと老人?との交流が並行して進んで行きますが、最後に老人がトラブルを解決し一件落着という、誠にアメリカ的な勧善徴悪のハッピーエンドです。
それにしても良く出来ています。チャーリー(青年)のウブな大人になる前の振る舞いが微笑を誘います。
投げられた弾奏を掴む時の「いかにも怖い物」を扱う仕草なんかは絶妙でした。
主役のアル・パチーノ、退役軍人のスレ-ド中佐役ですが、この映画でアカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞を受賞したのが頷けます。
盲目のスレ-ド中佐のタンゴを踊る場面は、ついつい見入ってしまいました。
ハイスクール校長の諮問による公開懲罰委員会での陳述は圧巻でした。
聞く者を頷かせる説得力があります。
「ゴッドファーザー」「セルピコ」「狼たちの午後」「ジャスティス」・・・
名作のオンパレードという所ですが、アル・パチーノは、徹底して演技を磨いて役になり切るタイプのようです。
前半のスレ-ド中佐の憎たらしさは太鼓判物です。
映画の中で「フローリス」「オグリビーシスターズ・ソープ」「フルール・ドゥ・ロカーユ」「ミツコ」といった有名な香水や石鹸が登場しますが、嗅覚に頼る盲人を上手く演出していてオシャレです。
それにしても、この映画の題名「セント・オブ・ウーマン」?考え込んでしまいました。
直訳すれば「女の香り」?
女好きの中佐ですが、余りにも品が無さ過ぎます。
私ならと思い、違う題名を考えましたが浮かんで来ません。
ひょっとしたら、ウィットに富んだ絶妙な題名かも?
猫ってやつは・・・
家内がネット上の掲示板で見つけた話なのですが、「二歳になる娘がイヤイヤ期に入って言う事を聞いてくれずイライラしていたが、娘はつい最近まで猫だったと思う事によってイライラしなくなった。着替えを嫌がれば「いっちょらの毛皮着てたから嫌がってもしょうがないよね」、ご飯を食べないと言えば「この前まで鰹節とカリカリだったもん、しょうがないよね」という具合に心の中でつぶやく事によってイヤイヤ期を乗り越えられそうだ」という書き込みだったそうです。
それに対して、同じくらいの子供を持つママさんたちが「そう思えばイライラしないのか!いい事聞いた!」と絶賛しておられたそうです。
イヤイヤ期の幼児は大変だと聞きますが、それに例えられる猫って奴は・・・と思いましたが、我が家の猫もやっぱり超が付く我儘です。
先日も私が猫の喉を撫でてやっていた時、気持ち良さそうに顔を前に突き出して目をつぶってうっとりした表情を見せていました。(時には撫でている手を舐めて来る事もあります)
「気持ちいいんだな」と思って撫で続けていると・・・
何の前触れもなく、いきなり「ぱしっ!!」と撫でている私の手に向かって猫パンチをくらわせて来ました。しかも「フゥッ!!」という威嚇のおまけも付いてきました。
さすがに爪は出していませんでしたので血が出る事はありませんでしたが、先ほどまでの恍惚の表情から一瞬の間に般若の表情に変わる猫の豹変ぶりには驚かされます。
家内は「しつこく撫でるから嫌がってんよ」と言いますが、本当に気持ち良さそうにしていましたし、尻尾も動かしていませんでした。(猫はイライラしている時に尻尾をくねくねと動かします)
猫って奴は本当に我慢することを知らず、その時々の気分次第、気儘そのものです。
世の猫好きは「そこがいい!」らしいのですが私には一向に理解できません。
家内は「私には絶対そんなことしない」と自信が有るようですが、ニャンコがゆっくり寛いでいる時に、前足に触る勇気は無いようです!
美味しそうな「ヤマモモ」
以前、テレビで「ヤマモモ」のジャム作りの番組がありましたが、高木樹ですので結構採るのは大掛かりなようです。
樹の下にシートを敷いて、一人が木に登ってせっせと木を揺らしていました。
熟した「ヤマモモ」が落ちて来るのを拾うといった塩梅ですが、子供達は傘を反対にして嬉しそうに受けていました。
「酸っぱ味があって美味しそう」食指を動かしていたのですが、家内も「この辺にも沢山あるよ」と少し色気を出していました。
実は、家内はジャム作りが得意で、苺、イチジク、夏柑、ブラックベリー・・・意外と手際良く作っています。
「ヤマモモ」のジャムなんか珍しいですので、味を想像するだけでも楽しいようです。
今朝の散歩で、緑道(散歩道)を歩いていると、道端に赤い木の実が沢山落ちています。
踏まれて潰れた「ヤマモモ」の実です。
上を見上げると、沢山の「ヤマモモ」が実っていました。
「美味しそう!」、落ちているのはちょっと抵抗がありますが、これだけ有れば相当ジャムが作れるなと思ってしまいました。
ブラックベリーなんかは、酸っぱ味があってブルーベリーよりもヨーグルトにピッタリですが、「ヤマモモ」もきっと美味しいはずです。
残念ながら手を伸ばしても届きそうに有りません。
今も脳裏には、たわわに実った「ヤマモモ」が、しっかり焼きついています。
何本も樹が有りましたし、私有地ではありませんので採っても大丈夫です。
悔しさがフツフツと湧きあがってきます。
でも、採る術がありません!
今晩、家内に報告です。何か方法が見付かるかも?
諦めの悪いオッサンでした。
暴れん坊の「柴犬」
先日、預かり犬を動物病院に連れて行きましたが、その動物病院での事です。
家内が預り犬を連れ診察室に入り、私は待合室で待っていました。
小さな病院ですので診察室の話が待合室にも聞こえて来ます。
ワンコが診察台に乗せられて診てもらっているようですが、暴れる事も無く「とてもおりこうだ」と先生に褒められていました。
助手さん 「本当にこの子は大人しいですねー」
家内 「やっぱり柴犬は暴れる子が多いんですか?」
助手さん 「飼い主さんのいう事しか聞かない子が多いです」
先生 「飼い主のいう事も聞かない!甘やかしすぎなんや、絶対甘やかしたらアカン犬種やのに!」
ここまで聞いたところで思わず「くすっ」と笑ってしまいました。
先生の話によると柴犬は痛いと噛みついてくるらしいです。
きっと先生も今まで痛い目に何度も遭ってこられたのでしょう。
ですから、預かり犬は「この犬は柴犬にしては珍しい」と褒められていました。(ただのお婆ちゃん犬だけの話ですが)
因みに、我が家の凡犬は同じ動物病院に予防接種に連れて行った時、診察台に乗せられて体重を計ってもらう際、ガタガタ震えるために体重測定ができず、先生に笑われたというエピソードを持つヘタレです。
ヘタレが目立って凶暴性なんか完全にスポイルされています。結果、凡犬も「大人しい」と先生に褒められています。(ヘタレの部分は呆れられていますが)
また、以前に家内が凡犬をあるトリミングサロンに連れて行ったところ「柴犬は暴れる子が多いので、もし暴れたらトリミングは出来ません。お金も返しますので迎えに来てください」と言われ確認書にサインまでさせられたそうです。
「柴犬連れて行っただけで迷惑そうだった、感じ悪い」と家内は言い、その一回きりでそこには連れて行っていません。
それくらい動物病院でもトリミングサロンでも警戒され嫌がられる柴犬!
飼い主さんのいう事を聞くようにキチンと躾なければ病気の時にも、暴れるやらで大変な苦労が伴うと覚悟して飼うべき犬種なのかもしれません。
柴犬の名誉のために一言、
飼い主がリーダーになり、きっちり躾をすれば、これ程忠実な犬種はいません!
ジャガイモ好きの「他人丼」
丼と言えば「親子丼」「他人丼」「豚丼」「鰻丼」「マーボー丼」・・・
ご飯の上に具を乗せれば何でもOK,何種類の「丼」が有るのか分からない程です。
冷蔵庫の余り物の中にも、結構「丼」候補性が居るような気がします。
我が家の食卓にのぼるのは、「親子丼」「他人丼」「豚丼」の定番3種類、たまに「鰻丼」といったところです。
「鰻丼」は、近くの魚屋さんで、大二匹が2000円ちょい、金曜日は10%引きですので、義母の家で3ヶ月に一回位、二匹を三人で分けて食べますが、十分堪能出来ます。おまけに、ちょっとした鰻専門店並みの味で満足しています。
今晩は、定番の「豚丼」に卵をとじて食べましたが、これも「他人丼」かな?
牛肉と違い卵の味に豚の味が隠れるようで、シンプルな「豚丼」の方が美味しいかな?といった感じでした。
私の裏メニューは、余って冷凍しておいた「親子丼」や「他人丼」(牛肉の方です)を鍋に入れて温める時に、短冊に切ったジャガイモ(メークイン)を入れるといったものです。
短冊に切り、5~10分水に浸けて灰汁をとったジャガイモを冷凍した丼の具が溶けた頃合いに放り込みます。
具に十分火が通ったら出来上がり!
ジャガイモに少しだけ歯応えが残れば最高です。(ジャガイモが余り細いと歯応えが無くなります)
家内にこの事を離すと、「そんなの聞いた事が無い」と相手にしてもらえません。
勿論、作ってもらえません。
以前、「牛肉」「ジャガイモ」「玉ねぎ」を入れた「みそ汁」も、「絶対に美味しい」と言った時も同じように無視されました。
「豚汁」が有るのですから「牛汁」が有っても良いのではと今でも思っています。
余った丼ブリの具が、ジャガイモを入れるだけでワンランク上の味に早変わり!(個人的な感想ですが?)
ジャガイモ好きの人は、是非一度、ジャガイモ入り「他人丼」に挑戦してみて下さい。
ただ、くれぐれも煮過ぎにはご注意を!
軽い歯応えが命です!
大騒ぎです!
少し大切な用事があり、それの準備やらで月曜から少し慌ただしい週でした。
一昨日、その用事も終わりホッと一安心な気分になったので「今夜は風呂上りにちょっと一杯やろうか?」と家内と話していました。(一杯と言っても100円のチューハイ一本を二人で分けて飲むという可愛さです)
で、家内の実家から家に戻ってみると何か臭う???
「これは・・・」と思い、預り犬のバリケンを見てみると敷物に黒いものが!
ウ〇チです。
掃除のために雑巾を取りに行った家内が「うわっ!ここ濡れてる!」と指さす先のラグは明らかに濡れていました。
仕方なく家内がラグ、私がバリケンと分担して掃除、バリケンを一旦バラしてから中を拭き、やっと綺麗になったと思った時に預り犬がバリケンに入ろうとトコトコやってきました。
まだ敷物も敷いてないので中に入れさせまいと止めている時「げろっ・・」と喉を鳴らしたかと思うと、大量の水を吐き出したのです・・・
その日は朝から食欲がなかったため固形物は全く無く、透明な液体だけでしたが結構な量でした。
仕方なくそれを拭きとり、後は家内にまかせて犬の散歩に出掛けました。
散歩を終え家に帰ると、再び水をガブガブ飲み始める預り犬、大丈夫か?と心配になるくらい水を飲み続けます。
やっと飲み終わったかと思ったら、家内が二度拭きしている床のところまで行って、再び「げろっ・・・」!
まるで吐き出す為に水を飲んでいるかのようです。
床とバリケンの掃除も終わり一息ついたと思いきや、家内の布団の真ん中に黒い山が!
幸い硬い目のウ〇チでしたので、被害は最小限で済みましたが、慌ただしい夜でした。
いままで20匹以上保護犬を預ってきましたが、このような事は初めての経験です。
さっそく翌朝病院に連れて行きましたが原因不明です。
団体の代表(保護主)に診断結果を報告したところ「病気でなかったら何らかのストレスがあるのかも」という事でしたが、取りあえず2~3日はバルコニーに出して様子を見るしか無いようです。
歳を取っていますので、何らかの不調が出て来るのか、はたまた気難しくなるのか、ナーバスになるのか、体が弱って来ますので仕方が無いかも知れません。
人事(犬事)ではありません。
私も気を付けないといけません!
いつもと違う風景・同じ風景
一昨日、いつものように公園の藤棚の下の吸殻入れの横で煙草を一服やっていました。
ワンコ二匹はしっかり「お座り」して、見た目はいかにも賢そうです。(見た目だけですが)
ゆっくり煙草を吸いながら、いつもと同じように周りを眺めていました。
草原と木々、低層のマンションや住宅、上に広がる空、浮かぶ雲、いつもと同じ景色が広がっています。
しかし、その日はいつに無く景色が落ち着いているように感じました。
雨上がりのせいで陽射しが強く無いせいか、草や木、建物や空の色が輝いていなくて落ち着いています。
全く同じ景色でも、これだけも感じが違うものかと驚いてしまいました。
ひょっとしたら、私の心の持ちようかな?
見る者の気持ちの持ち方で、同じ景色でも違って見えるのかも知れません。
うろ覚えですが、「宮本武蔵」(吉川英治著)の一節に、武蔵が道を歩いていたら、出合った老人(沢庵和尚)が、サッと身構えたので武蔵が理由を尋ねたところ「あなたの殺気が私を身構えさせた」と和尚が答えたというくだりがありましたが、私の心の持ちようで景色すらも見え方が違うようです。
「鶏が先か卵が先か」では無いですが、色彩が落ち着いているから心が落ち着くのか、心が落ち着いているから景色も落ち着いて見えるのか定かではありませんが、いつになくゆっくりと煙草を吸っていました。味もいつもより美味しかったです。
ちょっとした事ですが、同じ景色が違って見えるという感覚に、面白味を感じているオッサンでした。