堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

太極拳?を見た

 今は預かり犬がいますので、私とワンコ2匹で朝の公園を歩きます。

 預り犬は、ウンチをしたりしなかったりで「ヤキモキ」させますが、この季節の散歩は色とりどりの花が目を楽しませてくれます。最近は公園のベンチで休憩がてらに煙草を一本ゆっくり吸ってというパターンで多いのですが、今日は二本吸ってしまいました。

 ゆっくりベンチに座っていると音楽が聞こえて来ます。そこでは、中国人らしきご夫婦が太極拳をやっておられました。朝の7時過ぎの事です。

 一曲目が終わると、ご主人が「剣(舞踊用)」を取り出し剣舞のような仕草で踊っておられます。三曲目になると、今度は青竜刀(舞踏用)に持ち替え又一曲舞われていました。

 私には曲に合わせてるというよりも、大地の呼吸に合わせて体が動いているように見えました。

 ゆっくりとした時間の流れに溶け込んでいるかのような体の動きは、自然と一体となっています。清々しい朝の静かな公園には、太極拳のような比較的ゆっくりとした動きがマッチしています。長年やっておられるのか安定感のある体の動きに最後まで目が離せませんでした。

 二本目の煙草を吸い終わり、何時に無く清々しい気持での帰宅でした。

逃げられた!

 近くのショッピング街を歩いていたら、気になるポスターが目に入りました。

 「迷い犬 さがしています」6才の黒柴MIX、17㎏と大きめのワンコ、怖がりですが咬みはしないようです。5月5日に居なくなったとの事ですので、もう4日も何処かをうろついているようです。

 私も保護犬の預かりをして5年位になりますが、ワンコが家を自分の住家と認識するまでは気を使います。逃げられたら戻って来ません!

 小さめのワンコを預かった時、合う首輪が無かったためハーネスで代用したのですが、これも「スポッ」と抜けワンコが明後日の方向に逃げた時が有りました。ゆっくり歩いて近づき、隙をみて捕まえましたが確り咬まれました。(ワンコにもよりますが、走って追いかけたら余計逃げていきます。)犬に咬まれた傷が「疼く」のを初めて経験しました。

 いつぞやは、マンションの玄関で首輪抜けされ、マンションの車寄せ辺りでの大捕り物!此方が寄れば犬は逃げる!の繰り返し!入ろうとしている車の運転手に「早よ捕まえろ!」と叱られましたが、「捕まえられるものなら捕まえている!」と言い返したかったです。植え木の茂みに追い込み確保、「ホッ」としました。

 六甲山でも伸縮式のロングリードを持って山を下っていた時、私が転倒してリードが手から離れてしまい、驚いたワンコは一目散に山道を下って行きました。あわてて追いかけ車道まで出ましたがワンコは何処にも居ません。もう一度山道を登っていくと、途中で「キャンキャン」と犬の声、リードが木に絡まって動けなくなっていました。命拾いといったところです。それからは、保護犬には普通のリードとチョークをダブルで使い手が離れても良いようにうようにカラビナで繋いでいます。

 今、思えば逃げたワンコは揃って「ビビリ犬」でした。飼い主との信頼関係が出来るまでは要注意です!

 今日は雨、迷子犬が気になります。早く見つかりますように!

しらす丼

 初めて「しらす丼」を食べましたが、意外と美味しく癖になりそうです。「ご飯」と「しらす」だけでもOK!少しの大葉とワサビが有ればなおOK!と至って簡単な料理ですが「しらす」の味が十分に楽しめて経悦至極といったところです。

 早速、家でも挑戦してみました。ただし、「鉄火丼」と同じく失敗のしようが無いほど単純な料理ですので安心です。タレはそうめん汁(つゆ)、とにかく安く付きます。

 やはり日本食(ユネスコ無形文化遺産)は、スープが命のフランス料理や強い火力が勝負の中華料理と比べると、より素材の味を楽しむ料理と言えます。あまり濃い味付けは好まず野菜や魚の素材が持っている旨みを楽しむという点では、「しらす丼」は「鉄火丼」と並び最もシンプルで素材の味を堪能出来る料理のような気がします。

 加えて、塩控えめ!油控えめ!砂糖控えめ!の日本料理は、健康に良いと世界でも注目されているようです。

 料理の話をしている時、海外に住む友人に「日本人はスタンダードが高い」と言われた事が有ります。ホノルルにあるアラモアナショッピングセンターでもちょっとお洒落なお店で頼んだパスタが口に合わず残してしまった時の事です。日頃から薄味に慣れているのですから素材の旨みを嗅ぎ分けるのに長けているのかも知れません。(当たって無いかも?)

 今度は、白粥にしらすを乗せて、少し醤油をたらして・・・今から楽しみです。

町の眼鏡屋さん

 10年以上使っている眼鏡が壊れてしまいました。私は何時もの如く修理をすれば後5年位は使えるかな?と思い駅前の眼鏡屋さん(大手チェーン店)に聞きに行ったとこと、「フレームが壊れていなっかったら下半分のナイロン糸の交換は可能です。店で出来るナイロン糸の交換は無料です。」との返答に「ホッ」としていましたが、たまたま、この眼鏡を買ったお店の近くに行く事が有りましたので寄ってみた所、糸が切れた眼鏡に加え今使っている眼鏡の糸も「経年劣化が有りますので此方も変えておきます。」と簡単に二つの眼鏡のメンテナンスをやってくれました。「この眼鏡はあと10年位使えますよ」との言葉に思わず「ニッコリ」、加えて修理代無しのサービスでした。

 「町の眼鏡屋さん」恐るべしといったところです。

 車でしか行けない不便な所にある小さな眼鏡屋さんですが、病院の指定眼鏡店にもなっているだけあって、しっかりした「技術」が否応なしに伝わって来ました。家内も「今度はやっぱりあそこで眼鏡作るわ!」と、改めて感心したようです。普段使っている遠近両用の二つの眼鏡、15年位前に買った物ですが、まだまだ使えそうです。

 最近の眼鏡は、修理なんかせずに使い捨てといった感が有るようですが、私は修理して長く使える眼鏡に愛着を感じます。

 以前、ジーパンのボタンホールの補強にリフォームの店に行った時にも「補修して使う人は多いですか?」と尋ねた所、「最近は1~2シーズンだけ着られる方が多いです。リフォームや補修して着られるのは年配の方がほとんどです。でも昔の服の方が生地も良いし縫製もしっかりしてます。」との答えが返ってきました。

 オジン臭いかも知れませんが、古くても気にいった物はなるべく長く使って行きたいと思います。

歴史は繰り返す!

 イギリスは昨年の国民投票を受け今年の1月にEU離脱を正式に表明しています。

フランスの大統領選は、過半数を獲得した候補者が居ない為、改めて親EUと反EUの決戦投票が行われる事になっているようですが、二回目の投票日5月7日はフランス一国に留まらずヨーロッパの将来にも重要な影響を及ぼす大切な日になるような気がします。

 ヨーロッパ大陸の諸国は、第一次世界大戦第二次世界大戦を経て、二度と悲惨な戦争を起こさないシステムの構築を模索してきました。鉄鋼と石炭をめぐるフランスとドイツの争いを防ぐべく欧州石炭鉄鋼共同体の設立に始まり、EEC(欧州経済共同体)・EC(欧州諸共同体)・EU(欧州連合)と段階を踏んで戦争に対する防波堤を築いてきたともいえます。

 最終的には各国の外交や軍備の統合も論議がなされていたようですが、先ずは経済圏と通貨(ユーロ)の統一がヨーロッパ大陸の繁栄と戦争の再発防止に不可欠であるという強い思いが有ったように感じます。

 チャーチルも早くから「ヨーロッパ合衆国」(イギリスは含まれていなかったようです。)という概念をもっていたようですが、二度の大戦で国土が荒廃したヨーロッパが大きすぎる代償をはらって有るべき姿を追い求めてきた一つの形で有るようにも思います。

 アメリカのトランプ大統領は「アメリカファースト」を提唱し、イギリスはEU離脱、ヨーロッパ各国でポピュリズム大衆迎合)がもてはやされている事を考えると半世紀以上歴史が逆戻りしているような気がしてなりません。因みに、米国は移民の流入に厳しい政策をとるようですが、アメリカで移民で無いのは「ネイティブアメリカン」だけでは?トランプ大統領も立派な移民の子孫です。ヨーロッパからの移民が良くも悪くも今のアメリカを創ったと思います。

 フランスがEU離脱なんて事になると、次はドイツ・・・EUに代わる戦争の防波堤は無い訳ですから、「歴史は繰り返す」といった事にならないか不安な気持ちになります。

 戦争だけは絶対に起こしてはなりません!

 戦場に命を懸けるのではなく、戦争を起こさせないため命を懸けたいものです!

全粒粉のパン

 昨日、久しぶりに有馬の小さなパン屋「イーゲル」(小さなパン屋さんで紹介)に寄りました。目的はハード系のプレーン!実は少し前にテレビで鎌倉のパン屋さん巡りで中身の「ギュッ」と詰まったハード系のパンが紹介されていました。「美味しそう!」鎌倉までは行けません。思いついたのが「イーゲル」でした。

 お店に入ると、感動的な「出会い!」、普段は焼いていないパンが「私はここに居るよ」と私を呼んでいます。「全粒粉」の、それも「プレーン」です。ライ麦の「ドライフルーツ」や「えごま」入りなんかも有りましたが、素材の味がしっかり楽しめる中身の詰まった「全粒粉プレーン」で決まりです。

 結局、家内に押されてえごま入りとメロンパン2種類(プレーンとチーズ)も買って帰りましたが、プレーンの全粒粉パンもしっかり袋に納まっていました。

 翌朝、この「全粒粉パン」で朝食!バターを軽く塗ったもの、チーズを乗せて焼いたものと苺ジャム(自家製)、バター味はしっかり小麦の味がして「GOOD!」、チーズも苺ジャムもOKです。チーズや苺にパンが負けていません。好ましい小麦の香りが口一杯に広がります。

 電話でお店に問い合わせた所、この「全粒粉パン」は丹波産小麦100%で少し粗めに石臼で挽いてもらっているそうです。それも、全粒粉が入った時に焼くとの事ですが、木曜日に2個だけお店に並ぶようです。次は6月の新麦の時期、予約可との事ですが、今回はたまたまの出会いだったようです。

「イーゲル」のパンを食べると何時も思う事ですが、ここのパンは食べた時の派手さは有りませんが、ボクシングのボディーブローのように後からジワジワ効いて来る味わいが好ましく感じられます。店主の「美味しいパン」を作りたいという思いがストレートに伝わって来ます。

 ボクシングでボディーブローによるKOは決して名誉な事では無いと聞きますが、このパンの底力のあるパンチ力には脱帽といったところです。

無人島に持って行きたいCD(Part5)

 自分の好みとは別に忘れてはならないCDが有るような気がします。

 ビリー ホリディー(レディ・ディ)の「奇妙な果実(STRANGE FRUIT)」は、CDのタイトル曲が一曲目に入っています。奇妙な果実とは黒人が木に吊るされている光景を歌ったものですが、内容が内容だけに大手レーベルでは録音出来ず、インディー(独立系)レーベルの「ドコモア」が録音を行ったという曰く付きのCDです。決して聞き易い曲ではありませんが、勇気ある録音に踏み切った「レディ・デイ」と「ドコモア」に乾杯といったところです。

 オスカー・ピーターソンの「ナイト・トレイン」!最後の11曲目「自由への賛歌」は、人種差別根強いアメリカ社会へのメッセージが込められているようで、彼の涙さえ感じます。粒立ちの良いピアノの音が大きく盛り上がっていくとき、いかに彼が差別に心を痛めているかが痛いように伝わって来ます。

 クラシックでは、スメタナの「わが祖国」を長年亡命していたクーベリックが地元オ―ケスタラのチェコフィルを指揮した1990年の録音は、チェコ民主化プラハの春)という新しい時代を象徴しています。此処まで来れば、もう演奏の良し悪しを超えたものが有るような気がします。

 最後にもう一枚、パブロ・カザルスが1961年に第35代大統領ジョン・F・ケネディの招きに応じて演奏した「ホワイトハウスコンサート」は有名です。

 祖国スペインのフランコ独裁政権をアメリカが承認した事から、カザルスは度重なるホワイトハウスからの招聘を断り続けていたのですが、ケネディからの招きに「この若き大統領は自由世界の実現に必ずや寄与してくれる」という期待を込めての演奏だったといわれております。熱き世界平和への思いを演奏に込めたという事でしょうか!

 そういえばピカソの「ゲルニカ」も同じような思いがこもっていたような気がします。

 最近、ビジュアル系やアイドル系の音楽が氾濫していますが、「志(ここらざし)」の違いを感じざるを得ません。

 楽しく売れるだけの音楽よりも「志」のある音楽が聞き続けられる事を心から願います。

 それはそうと、無人島にこんなに多くのCDは、持っていけないかも?

横から家内が、「無人島に電気なんかあるの?」「ジャケットを眺めるしかできないよ」・・・