堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

無人島に持って行きたいCD(Part4)

 ボーカルにも色々ジャンルが有ります。クラシック系、ジャズ系、ポップス、演歌・・・私は何でも聞く派です。クラシック系とジャズボーカルについては、以前少し触れましたが、ポップスで一番良く聴くのは、エバ・キャシディの「Live at Blues Alley」!ギター一本で歌う彼女の声を聴いていると、「上手い!」と唸ってしまいます。すこしハスキーな歌声は情感たっぷりですが今はもう聴けません。もし、彼女のライブなんかが開かれたら何を置いても飛んで行きます。(あり得ない事ですが) もう一枚「imagine」!ジョン・レノンの名曲ですが5曲目に入っているエバが歌うイマジンは感動ものです。声にボリュームがあり本家本元よりも上かも?と思わせてくれます。

  大御所と言えば、セリーヌ・ディオンタイタニックのテーマ曲で有名ですが、私には少し優しすぎる(美しすぎる?)ように感じます。「LOVED ME BACK TO LIFE」で聞こえてくるセリーヌの声は、少し悪(あく)もありパンチも効いていて聴き応えがあります。「NE-YO」や「STEVIE WONDER」とのデュエットなんかは「上手い!」と唸ってしまいます。

 男性歌手で良く聴くのがレイ・チャールズの「genius loves company」!デュエットものですが、ノラ・ジョーンズ、ダイアナ・クラ―ル、エルトン・ジョンナタリー・コール、ウィリー・ネルソン、B.B.キングとの共演となると悪い訳がありません。レイ・チャールズだからこそ出来たCDです。天性の音感で歌いあげる彼の「ガラガラ声」に痺れてしまいます。

 洋楽では、もう一人アレキサンドラ・バークの「HALLELUJAH」は外せません。「OVERCOME」の13曲目ですが、一度聴いてみて下さい!有り余る声量で歌いあげるハレルヤは正に圧巻です。ただ、聴くのはこの一曲のみです。他の曲はアップテンポで私はついて行けません。何時もハレルヤを聴くためにこのCDに手を伸ばしています。

 演歌では、美空ひばりの「愛燦燦」!可愛い声や艶やかな声・力強い声・・・一本調子で無くこれだけ多くの声を使い分けられる歌手はあまり居ません。強いて言えばエルビス・プレスリ―!「ULTIMATE GOSPEL」の中でエルビスは、色んな声を使い分けているように感じました。(ゴスペルはエルビスの原点です。)

 最後に一枚、ちあきなおみの「ちあきなおみ リサイタル(中野サンプラザホール)」は好きなCDです。「ねえあんた」なんかは歌の領域を超えているように感じてしまいます。ここに「冬隣」が入っていれば最高ですがこればかりはどうしようも無いです。

 「冬隣」の歌詞が身に沁みる年になりました。

人生の光と影

 ジョニ・ミッチェルが1967年に発表した「青春の光と影(Both  Sides Now)」は、誰もが一度は耳にした事のある歌だと思います。でも、この曲がヒットした当時は思わぬ物議を呼んだようです。

 空に浮かんだ天使の髪のような美しい雲も、見方を変えれば太陽の光を遮り私の邪魔をするように人生にも「光」と「影」が有るというような歌詞を20代そこそこの小娘が歌ったのですから無理も有りません。ノーベル平和賞を受賞したマララさんのスピーチを聞いた時、私は17歳の少女が自分で原稿を書いたとは信じられなかったのと同じようなものだと思います。

 本家本元のJ・ミッチェルよりも私はジュディ・コリンズの声が好きです。J・ミッチェルの声は少し暗く感じますので、ストレートに歌詞の重みが伝わって来てしまいます。一方、J・コリンズはBGMで聞いても適当に聞き流せるような軽さの中に情感が含まれているといった感じです。ヘイリーは美しすぎてちょっと?ブラザーズフォアでは悪(あく)が無さ過ぎます。この歌は「影」をどのように表現するかがポイントのようです。

 最近は、月に1~2回お袋の顔を見に行ったり親戚のお見舞いで、老人施設に行く機会がありますが、入所されている人々を観ていると明日の自分の将来を見ているようで神妙な気持ちになります。「人生の光と影」を否応なしに感じてしまいます。

 若いころは「楽しさ」ばかりを追いかけていたような気がしますが、さすがに還暦を過ぎると人生の「影」としっかり向き合わなければと考えてしまいます。

 空が綺麗であればある程「影」は濃く鮮明に私にくっ付いてきますが、草原に映る私の形をした「影」とも上手く付き合って行きたいものです。

空気感!?

 今や「デジタル」全盛期!テレビ・CD・映画・・・何でもかんでも「デジタル」が最先端技術という事で主流となっています。解像度(キメの細かい)が高く色鮮やかな映像は大画面でも粗くなる事が無く、さすが「デジタル」と思わせてくれます。

 しかし、「アナログ」が全て時代遅れで劣っているかというと、そうでも無いような気がしてなりません。元々人間は「アナログ」的な生き物ですから自然と「アナログ」的な物に安らぎを覚えるような気がします。人間の感情なんかは「アナログ」の最たる物だと言えるかも知れません。自然の風景を映像で見るより、家の周りの自然を実際に自分の目で見た時の方が情緒を感じます。

 (2017年4月30日付け日経)に、レコードとCDやハイレゾの音を聞き比べた時の印象の違いが掲載されていました。レコードは「スタジオの空気感のようなノイズ(雑音)が自然な音に感じられる。デジタルは演奏が無いと沈黙する0か1の世界」というような記事が掲載されていました。

 「デジタル」は、パソコンと同じように全ての情報を「0(無)」「1(有)」に置き換えていますので、「0」と「1」の間の曖昧な部分は捨てられています。

 昔、映画は全て「フィルム」での映写でしたが、これも今や100%といって良いほど「デジタル」に置き代わっています。一部で今でも「フィルム」で映画を上映している所も有るようですが、その理由をフィルム技師さんが「空気感の有る無しの違い」と言っていた記事も目にしました。

 カメラにしてもフィルムカメラを使っている人は殆ど居なくなっていますが、デジタルの連写では無く一枚一枚を大切に撮る事にこだわっている写真家の話を聞くと、ここでも「空気感」という言葉が必ず聞かれます。

 「デジタル」=新しい「アナログ」=古い、という感覚ですが、未だ携帯電話(ガラ携)のメールアドレスが初期設定のままのオッサンには「デジタル」より「アナログ」が合っているようです。

卵ごはん

 昨日、久しぶりにお袋の顔を見に施設に行った帰り、近くの産直店に寄ってみました。私の弟の嫁さんが週に何回か勤めていますので、「ひょっ」として今日は会えるかな?と思いつつ店の中へ、向こうも直ぐに気付いて挨拶といった具合でした。

 私達のお目当ては、「野菜!」とにかく安いです。近くにある道の駅に並んでいるのより「新鮮で安い」と家内はいつも言っています。親戚の人の名前の入った「スナップエンドウ」(一袋100円)、それに「ホウレンソウ」(これも一束100円)をゲット!併せて、お店の人お薦めの「平飼いの卵」(11個350円ちょっと小振りです)・・・

 家に帰って早速食卓へ、茹でた「スタップエンドウ」はマヨネーズで!

 「シャキッ」とした食感のスナップエンドウはマヨネーズを付けなくても甘さが口に広がります。ホウレンソウも朝採らしく「茹で負けしない」と家内が言っていました。

昨夜と今晩は、二日続けて「卵ごはん」で締めというメニューでした。さすがに、お薦めだけあって卵の濃い黄身の色は見ただけでも美味しさが伝わって来ます。

 旅館なんかでは、よく朝食に「卵」が出て来て「卵ごはん」をしますが、最近はとんと旅館で泊まる事が無くなっていましたので、久しぶりの「卵ごはん」でした。

 一泊二食付きで20,000円位が相場の旅館は、リタイアした私には少し高く感じてしまいます。それに、夕食はあれやこれやと品数が多く還暦を過ぎた私には量が多すぎて食べきれない事が多いです。特に牛肉(メイン料理)なんかは、ほとんど残してしまいます。

 そんな事もあって「卵ごはん」から遠ざかっていたのですが、久しぶりに食べた「卵ごはん」は美味しかったです。

 一個35円の贅沢ですが、以外にもアメリカで生卵は食べてはいけないようです。サルモネラ菌の管理が行き届いていないと聞いた事があります。

 アメリカに行かれる方はご注意を!

扉のないヘリコプター(ハワイ島観光案内)

 今日は家内の体験談です。

 数年前ハワイ島に行った折、家内がヘリコプターで上空から火山(キラウェア山)を観たいと言い出しました。(私は絶対に乗りません!)結局、家内と一緒に旅行していた友人の二人で大空へ、私と家内のお袋はヒロで待っているという事になりました。

 「同じ乗るなら扉のないヘリコプター」と現地の友人に勧められ、あえて扉無しにチャレンジしたそうです。

 先ずは体重測定?小さなヘリ(5人乗り)はバランスが大事なので乗る前にキッチリ体重計に乗せられ体重によって座る場所が決まるそうです。(そんなに微妙なバランスで飛ぶの?大丈夫?)

乗る順は

外 |操縦士  友人  家内| 外

となったそうです。(ヘリの安全ためで、乗客の意思は関係無いそうです。)

 座席に座ってシートベルトを締めたのですが「こんなゆるゆるで大丈夫?」と思ったそうですが、残念ながら英語しか通じず聞けないまま離陸してしまったそうです。

 いよいよ離陸、飛び立って直ぐに「しまった!えらいことしてしもたっ!」と乗った事を後悔したそうです。10センチお尻をずらせばもうそこは空中!左足の靴のすぐ横にはどんどん小さくなっていく地面!取っ手を握るてに力が入ります!手に汗握るというのを地でいってます。なにせ怖かったと言っていました。

 クライマックスが噴火口上空のフライト!パイロットが気を利かせて噴火口がよく見えるようにと噴火口上空で旋回してくれたらしいのですが、回る時にヘリが傾くと火山の熱で腕や頬が熱い!(有る程度離れていても熱さを感じたそうです。)

「今、落ちたら格好の新聞ネタなんやろなぁ・・・」と新聞の見出しまで考えたそうです。

 そのくらい怖いと思いをしていたヘリですが乗っているとだんだん慣れてくるもので噴火口を過ぎたくらいから余裕が出て来て風景を楽しむ事が出来たそうです。

 今では「ハワイ島でヘリに乗るなら絶対扉のないヘリ!!」と無責任に人に勧めております。(でも、再度チャレンジする気は無いようです。)

 日本では扉のない観光ヘリコプターなんて絶対ありません。扉のあるヘリより少しだけお値段は高いらしいですが乗ってみる価値ありそうです。(注、今回のヘリコプターは、パイロットも含め現地でレスキューに出動している確かな会社との事です。)

無人島に持って行きたいCD(Part3)

 ステレオ好きの人から良く「音の善し悪しはボーカルを聞け!」という言葉を聞く事が有ります。日頃から楽器の生の音に触れていればスピーカーから出てくる音の善し悪しは分かり易いかも知れませんが、私なんかは此れがピアノの音と言われれば「そうかな」と思ってしまいます。

 反面「ボーカル」は誰もが毎日耳にしていますから一番善し悪しが分かり易いというのも頷けます。

 クラシックで「ボーカル」と言えばオペラですが、私は苦手です。いいな!と思って聞いている歌詞が「復讐」なんて意味合いの歌詞だったりしますので、言葉の分からない者にとってはハードルが高いように思えます。

 オペラ歌手ではありませんが、アンドレア ボチェッリのベスト「ビリーブ」2曲目、夢の香りは彼の少しハスキーぽい声を最高に堪能できる曲です。更に15曲目の祈り~プレイヤ―~は、ボチェッリとセリーヌディオンのデュエットですがクラシックとポップスの垣根を越えた共演は圧巻そのものです。

 キャサリン ジェンキンスの「夢を生きて」アモ―レ セイ トゥ(映画ボディガードのテーマ)とジュピターも有名なサラ ブライトマンより少し低めの声が私には心地よく聞こえます。

 ジャズでは、エラ フィッツジェラルドの「イン ベルリン」なんかは豊かな声量で雰囲気たっぷりに歌い上げる彼女の本領発揮といったところです。

 他の音楽と違いジャズは豊かな声量は当然の事ですが、加えて「汗」とか「涙」がストレートに伝わって来るのが好きです。そういう意味で、安富祖貴子の「マブイのうた」なんかは、声に「憂い」が感じられて好きです。一度、7曲目「ラヴァーズ・コンチェルト」を聞いてみて下さい。マイナーですが日本人離れした声と情感は特筆物です。

宇宙人ポール

 何気なくテレビをつけたら、ちょっと変わった「宇宙人もの?」を放映していました。「B級映画かな?」と思いながら観ていたのですが、知らぬ間に引き込まれてしまうといった感じです。「しまった!録画しとけば良かった」と悔やんでしまいました。

 「世間ズレ」した「宇宙人ポール」が引き起こす騒動に思わず笑ってしまいます。煙草は吸うし酒も飲むという宇宙人らしからぬ輩ですが、最後の「鶴の恩返し」的な場面では「ホロリ」とさせられます。

 名作「E.T.」と比べても10分程短いだけですが、テンポが良く104分が短く感じられました。

 死んだ鳥を手のひらに乗せ生き返らす場面は一般的ですが、その後「ぺロリ」、「死んだ鳥なんて食えやしない!」と言ったポールの一言に笑ってしまいました。

 このような軽快でコミカルな映画を観ると、「E.T.]でさえ少し仰々しく感じてしまいます。

 半年位前の笑えた話です。