永遠の「ジーンズ」
アメリカの文化といえば、よく「ジャズ」と「ハンバーガー」と言われますが、私は「ジーンズ」では?と思っています。(ジャズには異論もあるようですが・・・)
街を歩いていても、何と「Gパン」姿が多い事か!
それも、男女を問わず、年齢を問わずに街ゆく人の3分の1位はジーンズ姿といった感がありますので、アメリカ発祥のジーンズは完全に日本で定着しています。
終戦後にアメリカ軍によってもたらされたジーンズ、日本で初めてジーンズを穿いたのは、有名な白州次郎と言われていますが、ジーンズ姿=ダンディといったイメージは白州の影響かも知れません。(最近では、日本のエヴィスジーンズをデビット・ベッカムが穿いていた事が話題となりました。)
1870年代、ゴールドラッシュで湧くアメリカの鉱夫が穿いても、擦り切れない事から重宝されたようですが、リーバイスのパッチにも二頭の馬が引っ張っても破れないとの意匠がデザインされている事からも、ジーンズには強さが必須だったようです。(今はデザイン優先のジーンズもでていますが・・・)
私も50年来ジーンズを愛用しています。
二十歳台に穿いていたジーンズが今でも現役で活躍しています。(ちょっと自慢です)
なにしろジーンズは、スラックスのように折り目を気にしなくて済みますし、自宅で簡単に洗えます。第一、少しくらい汚れても気になりません!
綿パンなんかは、やはり汚れが気になってしまいますので、ジーンズには労働着のDNA、汚れて当然といった穿き易さがあります。
長く穿いて何度も洗濯していると、さすがに擦り切れや色あせが出てきますが、ジーンズに限っては、それが勲章になってしまいますから凄いです。
厚目のデニムで、穿くのにも苦労するようなジーンズが、長く穿くにつれ身体に馴染んでくるのもジーンズならではの愉しさです。
私は、ジーンズは洗濯しています。ただし、裏返しにして表面が擦れないようにしていますが、ジーンズは洗わない、あえて表を外にして擦れを楽しむといった事もあるようです。
ダメージ加工をして使い古し感を出しているのも人気があるようですが、私はダメ―ジ加工は苦手です。
でも、新品から砂やヤスリでダメージを加えるというのは、ジーンズならではの発想と思います。
かえってダメージが様になるのがジーンズです。汚れや擦れ、破れさえも違和感がないのは「労働の証」だったからかも知れません。
作業着から発展したジーンズは、女性からも支持を得、もはやファッションの一部となっています。
15オンス位の太い糸のデニムで作ったジーンズは、洗濯した後、乾くとズボンが自立すると言われていますが、夢のある話です。(?)
いつかは、15オンスのごつい日本製のジーンズ・・・と夢は膨らみます。