鯖江の眼鏡
NHKの「COOL JAPAN」でメガネ~Glasseを取り上げていました。
私もメガネを愛用していますので、興味津々見入ってしまいました。
コストパフォーマンスの中国、デザインのイタリアと並び技術の日本(鯖江)と言われているようで、何と鯖江の眼鏡フレームは国内シェアが96%、世界でも20%が鯖江産と言われていますので、正に世界ブランドといっても過言ではないようです。
加工が難しいチタン製フレームに関しては、文字通りの世界一の品質というより、オンリーワンの技術を誇っています。
これまでは、国内外の大手メーカー(ブランド)にフレームを供給してきたようで、供給先のブランド名だけがフレームに明示されていたようですが、確かな品質=鯖江産というイメージが定着し、「Made in Japan SABAE」といった表示も増えているようです。
しかし、この鯖江のメガネフレーム、大きな工場で一貫生産されていません。
ネジやロウ付け、フレームの加工といった専門の業者が分担した町工場的な技術の集大成のようで、機械だけで作れるもので無く、職人の技術が結集されている事に驚いてしまいます。
大きな資金力がある大手と違い、中小の町工場の技術が世界最高の製品を送り出している事に喝采を送りたいです。
鯖江の例を思うと、日本の職人技術の伝承がいかに大切か改めて考えさせられます。
最後は人の手の感覚が大切というのが、いかにも日本的ですが、オーバースペックとも思われる製品を妥協せず造り続ける職人魂の素晴らしさを思い知らされました。
私が20来使っている眼鏡、一応チタン製ですが「Made in JapanやSABAE」の刻印はありません。
ブランド名だけの表示ですが、きっと「鯖江産」だと信じて使い続けます。