堺市の変人

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映画「セッション」

 偉大なドラマー「バディ・リッチ」に憧れ、音楽学校に通っている青年ニーマンと教官フレッチャーが、ぶつかり合い騙し合いしながら完璧な演奏を求めると行った内容ですが後味が複雑な映画でした。

 よくある師弟物とは全く違い、人格をも破壊してしまうような師弟の攻防はスパルタを超え異常な程の狂気を孕んでいるようで、画面を観ながら何回か「あれっ違う」といった感覚になってしまいました。

 しかし、最後の凄まじいドラムの演奏は圧巻です!

 アカデミー賞では、この作品が5部門にノミネートされ助演男優賞(J・K・シモンズ)、編集賞、録音賞の3部門を受賞しています。

 アメリカの文化は「ジャズ」と「ハンバーガー」とよく言われますが、さすがにジャズの国アメリカならではの映画です。(審査員の中にもジャズ好きの人が多かったのでは?)

 最後の演奏だけでも観る価値はあると思いますが、私が審査員なら「ラストシーン賞」に決まりです!

 以前に観た2010年のフランス映画「オーケストラ」(コメディ?)でもチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が主人公のように映画を盛り上げていたのを思い出します。

 改めて音楽の「力」凄さを感じてしまいました。