堺市の変人

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二つの映画

 「西部開拓史」「サウンド・オブ。ミュージック」は、私にとって忘れられない映画です。

 それぞれ165分、174分の映画ですが1960年前半に作られたものですから私が10歳前後、弟が8歳残後の時に父に連れて行ってもらった事になります。

 今から思えば、普通なら「ゴジラ」や「モスラ」・「サザエさん」なんかの子供映画がお似合いの小学生ですから、親父は自分の観たい映画に私と弟を付録として連れて行ったようなものです。弟なんかは7歳です。2時間を優に超える大作は理解しろといっても出来るはずがありませんし、益して楽しかったという思いは全く記憶にありませんでした。

 しかし、不思議なもので、これらの映画の題名を見ると「ああ・・昔観た映画・・・」と小さな時の事が鮮明に浮かんで来ます。「西部開拓史」の列車上での追跡シーンや「サウンド・オブ・ミュージック」の美しすぎるアルプスの風景なんかは鮮明に覚えていました。

 大きくなって、じっくりこれらの映画を観ると、やはり「名作だな!」とつくづく思います。なにせ、「サウンド・オブ・ミュージック」の監督は、ロバート・ワイズ、出演ジュリー・アンドリュースクリストファー・プラマー、「西部開拓史」はヘンリー・ハサウェイジョン・フォード等3人の監督でジェームズ・スチュアートジョン・ウェイン・・・出演となれば、日本映画でいう小津安二郎(監督)と笠智衆田中絹代原節子のコンビを観るようなもので悪いはずが有りません。

 以前の「ハリウッド映画」は、CGなどの映像技術が無いので人が出来る事を真面目に撮っていたように感じ好感がもてます。

 親父に連れて行ってもらった名作二つ、今はもう聞く術も有りませんが子供の観たい映画より自分の観たい映画に私達を連れていったと今でも確信しています。