小賢しい犬
我が家は、ワンコの里親さんが決まるまでの仮宿といったところです。
私達が協力している団体(ほとんど代表一人、その他無しという小さな団体ですが・・・)は、殺処分にまわされる犬を保護しています。
という訳で、我が家に来る犬は殺される一歩手前の犬達です。
一昨年の春ごろに預った犬は、黒い雑種の一歳くらいの雌犬でした。
最初、我が家に来た時は、とても大人しく儚なげな雰囲気を漂わせている犬でした。
しかし、来てから一週間後にドッグランに連れて行った時に化けの皮が剥がれました。
今までノーリードで思い切り走ったことなど無かったのでしょう。
初めて風を切って走る楽しさ、他の犬と追いかけっこして遊ぶ楽しさを覚えた犬は見違えるように生き生きと目を輝かせ始めました。まるで生き帰ったように!
前の飼主の所では、散歩にさえ連れて行って貰って無いようで犬の肉球は柔らかくフニャフニャでした。
嬉しくて急に全速力で走り回ったものですから小石に当たって切れてしまいました。
それでも「私、走るっ!!」「私、遊ぶっ!!」と飛び回っているワンコでした。
生きる事の喜びを初めて知った瞬間だったのだと思います。
ボーダーコリーを連れてランに来ておられた方が、我が家の預り犬を見て
「この子はものすごく強い子だ」と言っておられました。(その時は、その意味が分かりませんでした。)
程無くして、その子は新しい飼主さんの元に旅立っていったのですが、一年半位後に再会する機会がありました。
久し振りに会ったワンコは相変わらず風のようにランを走り回っていました。
「他の犬をからかって遊ぶし、オヤツを貰っている子が居たらランの端に居ても飛んで行って我先に寄って行きますから、他の犬と揉めてランの出入り禁止をくらったこともあります。」と飼主さんが嘆く程、御転婆振りを発揮していました。
しかし、保護団体の代表が居る前ではとてもおりこうな犬に変身します。
代表が見ている前で誰かが皆(犬)にオヤツをあげようとすると、他の犬と同じようにちゃんとお座りをして「私おりこうでしょ?だから私に一番にちょうだいね」とばかりにお利口に座って相手を見あげています。決して「我さきに奪おう」なんて態度は微塵も見せません。
それを見た飼主さんは驚いて「いつも家に居る時と全然違う・・・」とビックリ!
以前、別の団体のブログで、犬を飼うなら「賢い犬がいい」と言う人が多いですが、賢い犬ほど飼い難いようです。犬はちょっとおバカさんかも?と思う位の方が飼いやすいと思います。と書かれているのを読んだことがあります
賢い犬は相手を見て態度を変える、悪い事だと分かっていても「この人だったら何をやっても叱らないから大丈夫」と悪知恵を働かせます。こうなれば問題行動も止めようがありません。
反面、「この人にはかなわない、悪い事をしたら絶対叱られる」と判断した人(つまりボスと認めた人)には実に忠実に従うのが小賢しい犬です。
飼主の命令をきちっと聞いて従う警察犬など、賢い犬はカッコ良く憧れてしまいます。
「名犬ラッシー」などは、賢い犬の典型ですが、賢い犬はしっかりした飼い主しか御しがたいようです。
そう考えると我が家の凡犬は、私達夫婦にはちょうどいいお馬鹿さんなのかもしれません。
日野皓正氏の往復ビンタ問題
世界的なジャズトランペット奏者の日野皓正氏(74歳)がコンサート中に制止を聞かない男子中学生に往復ビンタをした問題が世間を騒がせています。
不謹慎な事ですが、私は男子中学生がドラムを敲いている動画を観て、思わず、あっ 映画「セッション」の最後の場面だ!と思ってしまいました。
若いドラマ―が、指揮者(教師)に挑んでいく姿は、まさに圧巻でしたが、そこには教師と若者の「狂気」とも言える葛藤が有りました。
しかし、今回の男子中学生の行動は、映画を見てカッコ良かったでは済まされません。彼の行動は、ただのルール違反であり日野氏の制止は当然の事と思えます。
片や、「体罰」については、「私達の若い頃は教師からビンタをくらった」という発言も多く有るように、日野氏の行動に一定の理解を示すような言動も見受けられます。(私自身も中学生時代に先生からビンタをくらった思い出があります。)
私が心配するのは、子どもを正しく育てるためには、有る程度の「体罰」は仕方が無いのでは?「この位の体罰は良いのでは?」といった感覚が蔓延すれば、子どもへの虐待が増えないかという事です。
教育の場では「体罰」は、許されない事ですし、今は「体罰」をする事無く子どもを伸ばしていく時代に変わっています。
100%日野氏の行動を否定するつもりは有りませんが、コンサート中に公衆の面前で「体罰」を行う事は、決して許される事では無いと思います。
「体罰」を使わなくても子どもを正しく育てる方法は幾らでも有るような気がしますし、親(大人)も子どもの教育にもっと確信(自身)を持って接するべきです。
昔は、子供に「鞭打ち」なんて事も有ったようですが、今はそんな時代ではありません!
今では「鞭打ち」の刑が無くなったように、時代と共に世の中のルールも変わっています!
「消滅可能性都市」
以前、NHKスペシャルで「縮小ニッポンの衝撃」という内容の報道番組が放送されていました。
まさしく「衝撃」です。
日本の総人口が歴史上初めて減少に転じた、2016年の国勢調査は人口減少の節目であったとされています。
全国の8割以上の自治体で既に人口減少が始まっているようです。
明治維新(1868年)の3,400万人から、2010年には、ピークの12,806万人に達した人口が、急激な下り坂に差し掛かっているといった所でしょうか?
国の人口予想では、50年先には日本の総人口は三分の二に、100年先には半分以下に減少するといった予想がなされています。
こうなると、人口が減少し無くなってしまう市町村も出て来そうです。
驚くべき事に、「日本創成会議」(座長 増田寛也元総務省)が発表した「消滅可能性都市」に東京都の豊島区の名が挙がっています。
「消滅可能性都市」は、2010年から30年間で20~39歳の女性人口の減少率が50%と越える市町村がリストアップされているものですが、仕事で働く人や訪れる人はいても、肝心の居住者が限りなく「ゼロ」に近付いていく都市を指しています。
若者に人気の池袋を抱える豊島区も例外では無いようです。
大阪では、大阪市中央区を初め14の市区町村が「消滅可能性都市」に挙がっています。
ポイントは、失礼な言い方かも知れませんが出産可能な女性人口のようです。
地域活性化と言えば、商業施設・大企業の誘致といった手法が一般的ですが、20~39歳の女性人口の減少を最小限にする施策が無いと、知らぬ間に「消滅可能性都市」になりかねません!
残念ながら男性人口は全く関係ないようです!?
ブラッシング
我が家の凡犬には、換毛期が有ります。
ですから、春と秋にはブラッシングがかかせません。
一番抜け毛がひどい時期が5~6月、この時期にブラッシングをすると一度にスーパーのビニール袋が満杯になります。
次にひどくなる時期が、ちょうど今から10月初旬にかけて、冬毛に変わる時期には山ほどの毛が抜けます。
今日も家内が風呂場でブラッシングをしていました。
凡犬はブラッシング中、暴れたりはしませんが、好きでもありませんので、触って欲しくない場所にブラシが当たると、その場所を隠すような姿勢を取ります。(お腹をブラッシングされたくない時は伏せたりします。)
家内は「少しでもブラッシングが好きになってもらいたい」と、ブラッシングが終了したら凡犬の大好きなオヤツを毎回与えています。
ブラッシングが終り風呂場から出て来ると、風呂場に散らかった毛を掃除している家内の元に舞い戻ってきてドアを引っかき「オヤツくれろっ!!」と催促、
私は「オヤツなんかやったら癖になるからやめとけ」と言っているにも関わらず、毎回与えるので、卑しい凡犬は「ブラッシングの後はオヤツ!」が習慣になってしまいました。
名前を呼んでもなかなか来ない、「お座り」「待て」もやっとこさ出来る程度の出来の悪い犬は、自分に都合のいい事だけはしっかり「お座り」「待て」を優等生のように振舞っています。
「犬でも人でも食欲という本能には抗えない」そんな事を実感する今日この頃でした。
「アイスコーヒー」は逆輸入
以前、行きつけの喫茶店で「アイスコーヒー」は日本だけ?という話になりました。
何かの時にそんな話が出て、私は「アイスコーヒー」はアメリカには無いと、何処かで聞いた事が有ったような気がしましたので、「日本だけでは?」といった話をしていましたら、店長も「他のお客さんも同じような事を言っておられました。」との話、他愛も無い話ですので、その場はそれで終了となりました。
しかし、なんとなく気になり頭に残っていました。
ついに判明しました!
先日、ハワイの友人と話をする機会が有りましたので、「ハワイにアイスコーヒー有るの?」と聞いてみた所、答えが返って来ました。
ハワイでも、アイスコーヒーが飲まれるようになったのは、此処10年位の事のようです。
そもそも、ハワイでは「喫茶店」というのが無く、食事を出してくれるお店でコーヒーが飲めるといった感覚だったようです。(喫茶店は日本特有の文化?)
彼女の話では、スターバックスとかがハワイに出来てから、アイスコーヒーが飲まれだしたようですので、今ではハワイでも「アイスコーヒー」といって注文してもOKという事です。
ひょっとしたらアイスコーヒーは、アメリカが日本から逆輸入したかも知れません。今度会った時には、メインランド(アメリカ本土)の情報も聞いてみたいと思っています。
そういえば彼女、ハワイで「パン屋さん」をやれば絶対に流行ると言っていました。
私は、「ハワイでもパンは売っているし、パン屋さんも有るのに?」と言った所、
「ハワイのパンは味気ない、日本のパンは、小麦の味を大事にし、ほんのり甘みも!それなりの拘りを感じます。絶対に日本のパンの方が美味しいです。」
最後に「アメリカ人は工夫しませんから」の一言!
一工夫しているアイスコーヒーは、日本が原産という思いが強くなりました。
イチジクのコンポート
先日イチジク狩りの話を書きました。
赤く色付いたイチジクは友人やご近所さんにお裾分けし、まだ色付きの悪いイチジクが我が家に残ります。
私達夫婦は生のイチジクは好みませんので、残ったイチジクは家内がワインで煮てコンポートを作ります。(私は、ただ食べるのが面倒くさいだけです。)
用意するのは、ワインとグラニュー糖とレモン汁、ワインは安物でOK!家内はいつもスーパーで278円(税別)のペットボトルワインを買ってきて作っています。
まず、イチジクの皮を湯むきします。それを鍋に入れてワインをひたひたに入れ、砂糖を入れて落としぶたをして煮ます。砂糖の量は適当、ただ、あまり砂糖が少ないと甘みも少なく長期保存も難しくなります。
家内は少し煮込んだ後でちょっと味見をして「ちょっと甘いかな?」と思うくらいの甘さで冷めた時には丁度よくなるみたいです。
アクを取りながら弱火でコトコト煮込んでレモンを絞って入れますと、少しの酸味が加わって爽やかな味に仕上がります。
赤ワインで煮るとしっかり味、白の方は優しい味ですので、お好みでといったところです。
我が家ではこれにプレーンヨーグルトをかけて食べます。
煮汁もイチジクのエキスが出ていて美味しいシロップになります。シロップだけをヨーグルトにかけて食べてもOK、汁まで無駄なく食べ切れます。
ただ、沢山作ったコンポートを保存するために瓶詰を作るのがまた大変だそうです。
沸騰した湯で瓶と蓋を煮沸消毒した後、まだ熱いコンポートを入れできるだけ空気が入らないように汁を蓋ぎりぎりまで煮汁を入れます。
そして瓶の3分の2くらいの高さの湯に、ゆるく蓋をした状態の瓶を入れて5分くらい煮沸します。
湯から出した後でキッチリ蓋を閉めますと、冷めた後で蓋の上が少しへこみます、これが中の空気が抜けている合図、これで長期保存瓶のできあがり!
一年中おいしいイチジクが食べられます。
庭にイチジクの木があって食べ切れないと困っている方にはぜひお薦めしたい保存方法です。
家内でも意外と美味しいのが作れるようですので、怒りもしないでせっせと瓶の数を増やしています。
「世界の自由」スコア
北朝鮮のミサイル発射!Jアラート(空襲警報?)による全国瞬時警報!
危険極まりない北朝鮮の行動に対し、当然の如く各国が一斉に非難をしています。
戦後70年余り、私も経験の無い、昔の話と思っていた「空襲警報」で大騒ぎとは情けないものです。
人類(世界)の英知を結集して戦争を起こさないように出来るか?私達一人ひとりの覚悟が試されているような気になります。
戦争にお金をかけ、命をかけるのは嫌です。でも、戦争を起こさないためにお金と命をかける!そういう努力は、何がなんでも払っていく必要が有るような気がします。
8月29日の日経新聞に、「世界の自由」スコア(米フリーダムハウス、2017年版)というのが掲載されていました。平等、人権の擁護、報道の自由、言論・表現の自由等を総合的に勘案して設定されているようですが、驚くことに日本は100点満点の96点のトップクラスです。
ドイツは95点、米国89点、中国15点・・・となっています。自由の国アメリカが日本よりも総合点が低いという事を改めて認識しました。そういえば、最近でも白人至上主義の「KKK」が話題になっていましたし、トランプ大統領が報道のあり方について「フェイクニュース」と発言していますので納得させられる物があります。
私は、報道・言論・表現の自由がどれだけ守られているかが、「民主主義国」の生命線だと考えています。それから言えば、日本なんかは理想的な民主国家と言えるかも知れませんが、何か、モヤモヤしたスッキリしない感覚に陥ってしまいます。
果たして、私達一人ひとりが「自由の国」を十分に認識し、それを守る為に頑張っているのかな?といった思いがしてなりません。
「行政の公平性」といった事が最近でも話題になっていました。しかし、最近では北朝鮮問題や経済の課題、果てはゴシップのような不祥事に「民主主義の根幹」とも言える大きな問題が忘れ去られたようにも感じます。
「是々非々」と良く言われますが、良い事は大いに評価し拡大していく、悪い事は徹底的に事実を明らかにし是正していくという姿勢が、良い世の中を創って為には不可欠のような気がします。
「まあまあその辺で」といった日本人特有?の気質は、良い所も多いのですが、それが過ぎると問題も出て来そうです。
良い社会、良い国は自分達の手で創って行くという気概が必要とされる時代かな?
一人ひとりが、そのような意識を持ち続ける事が、強いては「戦争ない世界」を創っていく為に必要な気がします。