堺市の変人

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東京オリンピック「聖火リレート―チ」

東京オリンピックまで1年余り、1年を切れば金メダル予想や目を引く競技場の建設などでオリンピック気分が盛り上がってきそうです。

正直言って、オリンピックの開催よりも、同じお金を使うなら託児所などの「子育て施策」や後を絶たない「児童虐待問題」、厳しい現状の「介護問題」、膨れる「医療費」、明るい老後に向けた「年金問題」・・・

多くの人が抱いている不安の解消が先かな?といった思いがあります。

 

でも、今日テレビを観ていて感心した事がありました。

それは聖火リレーの「トーチ」、コンセプトが素晴らしいです。

「トーチ」は、各国がお国柄とオリンピックにかける想いを形に表したものですが、今日まで多くの「トーチ」がオリンピックに花を添えていました。

 

2020年東京オリンピック聖火リレー」のコンセプトは、「Hope Lights Our Way/希望の道を、つなごう」、聖火の火が人々に希望の道を照らすというものですが、根底に大震災からの復興という思いも籠っています。

 

この「聖火トーチ」をデザインした吉岡徳仁さんは、「いい形でもなく、最新テクでもない、被災地の方の心の復興にならないか?」と実際に被災地を訪れ、そこで感じた「日本人は桜の季節になると心が明るくなる 力強さと思いやりは日本の素晴らしさ」という思いがデザインの根底となったようです。

 

「最新テクでもない」、そんな事はありません。

重さ1.2㎏と軽量ながら、雨でも風でも消えないトーチは、日本の「もの造り」の象徴のようです。

継ぎ目の無いアルミ押出成型と軽量化、炎で桜の5枚の花びらを表現した点火方式・・・日本の中小企業の技術と「いいものを造る」という意地が込められています。

 

大企業には出来ない職人技が光っています。

見る人が見れば一目瞭然、並みの技術では無い日本の製造業の水準の高さが窺えます。

 

粋な事に、素材のアルミには東日本大震災時の仮設住宅のアルミ廃材が30%再利用されていますので泣けてきます。

世界に向けて「これだけの物が造れるか!」と誇っているようで気分爽快!

 

因みに「聖火トーチ」は聖火リレー終了後に希望すればランナーが買い取る事も出来るようです。過去の大会では5~7万円程度でお持ち帰り出来たようですが今回は幾らかな?

 

日本の花「桜」をデザインした聖火リレートーチが、大会終了後も多くの人に希望の道を照らし続ければ最高です。