堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

遅そすぎる「虐待防止法改正」

 

千葉県で、またもや親からの虐待の末、子供が死亡するという事件が起きました。

10歳の子供が先生宛に「SOS」出していたにも関わらず死亡させてしまったということは、大人の責任としか言いようがありません!単なる事故ではありません!

 

激しく威嚇してくる父親に、恐れをなした学校や児童相談所が子供を見殺しにしてしまった、誠に心が痛む事件です。勿論、一番悪いのは父親であることは間違いありません。

良く言われる「虐待の連鎖」?その父親も親の愛情を受けずに育った可能性もありますが、近年は「親からの虐待」→「子供の死亡」といった事件が多くなっているようです。

 

そもそも日本の法律は親権を重要視し過ぎるような気がします。

当然の事として、「親は子供を大切にするもの」という前提に立った法整備がなされていますが、現実はもっと厳しいようです。

 

居ないほうが良い親は少なからず居るのに、それを認めようとしない、認めたくないのか?

欧米諸国のように、もっと「子供の命を守るため!」というような目線で法律を強化し、児童相談所や警察の強制執行権を確立しなければ問題は解決しません。

 

アメリカでは子供を一人置いて外出しただけでも逮捕されるように、子供に関する法律は厳しいです。しかし日本では子供を放置してパチンコに興じる親が居ても、子供が車の中で死亡したりしない限り逮捕されることはありません。

夜中に子供達だけ残して外出し、子供が火を出して焼け死んでも親には何の罪も課されません。

海外では非常識な行為であっても、日本ではそれを咎める法律が存在しません。

 

「親権」には子供を守り育てるという義務が付いていますが、今の日本では子供を自由にする事=親権となっているような気がしてなりません。

良く言われる「叱らない教育」というのも、一歩間違えれば大変な事になるような気がします。

 

先日、犬が飼い主から激しく蹴られている動画がアップされていました。

近所の人の通報で警察と一緒に飼い主の所に乗り込んだ愛護団体によって犬が保護されました。

 

犬でも保護して貰えるのに、子供はどうして助けられないのか?と言った思いがします。

人間と犬を一緒に語るのは大変失礼な事ですが、実際、殺された子供達は犬以下の生活を強いられていたのです。

安心して家に居れない事がどれだけ辛いことか・・・どれだけ怖かったことか・・・

 

厚生労働省が大慌てで児童相談所が子供を保護する「介入」の機能を強化する方針を固め「子供の命と安全を守る社会的使命に応えるためには、介入と支援を担当する部署などを分ける必要がある」などと言っていますが、対応が遅過ぎます!

今までも、何人の子供が親によって殺されてきたのか?

 

児童虐待は現在も行われ、子供の命が危険にさらされています。私には、「憲法改正」よりも喫緊の課題のように思われます。

「子供の命」を守るため、法整備を最優先で論議を行って行くべきです。

「親は子供を大切にするもの」という性善説に頼る限り、これからも犠牲者が出て来る事は間違いありません!

 

大切な子供を社会で守る為にも、子を虐待する親の権限を制限し罰則を強化すべきです。強制的に親から子供を保護出来る法整備が早急に求められています。

 

もはや社会現象ともいえる「虐待」ですが、この国の政治家達は何人の子供が命を落としたら気付いてくれるのでしょうか・・・

怯えて暮らしている子供が居ると思うと、やるせない気持ちになります。