何故フードを隠すの?
預かり犬のチビ助は、最近ご飯を残すようになってきました。
つい最近までは、「よし」と言うとフードに突進して食っていましたが、大人に成ってきたのか今では、ほとんど食べない時や半分だけ残す時もあります。
フードを残す時には、フードが残った容器をバリケンの中に敷いてある布団で覆って隠しています。
仔犬の時には絶対完食していたのに可笑しいな?と思いながらもご飯を残している時には少し時間をおいてから容器を下げていました。
しかし一度だけフードを下げ忘れた時、晩御飯をあげようと容器を見たら全て食べていました。
「お腹がすいて後から食べたんやな」と思ったのですが、そんな気儘は許しません。
家内にも「残したら必ず引き上げるように」と意識統一しています。
先日、チビ助が少しだけフードを残しました。10粒くらいだったので残りを凡犬に食べさせました。
残り物のフードを凡犬が喜んで食べていたら、チビ助は「私のご飯やのに・・・」と言いたげに凡犬の周りをうろうろしています。(未練たらしい奴め!)
今日もチビ助は、3分の1位フードが残っている容器を一生懸命隠そうとしています。
この時は、バリケンの外で食べさせていたので布団で隠す事が出来ません。
観ているとカーペットの端っこを持ち上げて容器を隠し始めました。
チビ助は野良犬出身です。
母犬は、人馴れしていない野良ですので人から食べ物を貰う事も出来ません。
きっと三匹のチビ助兄弟は、何時もお腹を空かして過ごしていたに違い有りません。
飢えた経験の有るワンコは、出された物は何でも食い尽してしまいます。お腹を壊してでも食べてしまいます。
ちょっと大人になったのかな?それとも、もっと美味しいオヤツの味を覚えたのかな?
あるいは、食べる量を自分で調整しているのかも知れません。(凡犬と違いチビ助は口が綺麗なようです)
そして、残した分は後で食べれるように隠しているようです。(チビ助なりの飢えないための知恵?)
有ればあるだけ食べてしまう凡犬に比べるとチビ助は、かなり賢そうです。
そんな賢いチビ助ですが、なかなか里親さんが決まりません。
雑種だからではありません。(今まで預かった雑種の仔犬は、ほぼ2週間もたたないうちに里親さんが決まっていました)
こればかりは、ご縁の問題としか言いようがありません。
家内のように甘やかすだけの飼い主ではなく、ちゃんとリーダーになれる里親さんに決まれば、賢いチビ助は絶対的な信頼を飼主に寄せてくるような気がします。
賢い犬ほど上手く躾れば、飼主に対する忠誠心は強いようです!