堺市の変人

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「男が女を愛する時」

パーシー・スレッジが歌う「男が女と愛する時(When a Man Loves a Woman」、一般に言われる「失恋ソング」ですが一度聴いたら忘れられません。

南部の小さな町、マッスル・ショールズが音楽に聖地と呼ばれるのも、この曲の誕生無しには語れないようです。

 

誰もが知っている世界の名曲ですが、この曲がマッスル・ショールズのローカルバンドと、病院で働いていたパーシー・スレッジの初レコーディングだったようです。

「大きな声はマイクから離れて、小さな声はマイクに近づく」といってマイクの使い方を教えて貰いながらの録音だったというのが驚きです。

 

彼の高めの声は、感情がそのまま声に出ているようでこの曲にピッタリ合っています。

綺麗な美しい声では曲の雰囲気が台無しになってしまいます。

名曲故に多くの有名な歌手がカヴァーしていますが、感情表現ではパ―シ―・スレッジを越えるものは無いように思えます。

 

レコーディング後、「これはいける!」と思いアトランティック・レコードにテープを送ったところ、トランペットの音が外れていたため、改めて録り直したようですが、採用されたのは最初のホーンの音が外れた方だったいうのも可笑しな話です。

完璧な録音よりも少し音が外れた方が味?があったと思われます。

水橋孝(のアルバム(three blindレーベル)の中のこの曲、音は外れています、浪花節的ジャズ?洗練されているような感はありませんが、溢れ出るアルトサックスの情感には痺れてしまいます。

 

パ―シ―・スレッジの絞り出すよな唯一無二の高音とシンプルな曲調、シンプルが故に覚え易く誰からも愛され続けているようです。

R&B(リズム&ブルース)の名曲「男が女を愛する時」(1966年)、聴くにつれ「失恋も愛」なのかなと思ってしまいます。