堺市の変人

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ナポレオンと「コーヒー」

最近は、何時ものコーヒーショップでブレンドのストロングを飲みながら、店に置いてある「珈琲の世界史」(講談社現代新書)を読むのが日課です。

親書で250ページ位でが、もう半分位まで読みました。

ちょびちょび読めば、後1~2週間は楽しめそうです。

 

今日読んだ所に「ナポレオンとコーヒー」の記述がありました。

筆者曰く、「コーヒーに最も影響を与えた歴史上の人物」は、かのナポレオンだったようです。

 

カフェ・ド・フォワでの演説で口火を切ったフランス革命により絶対王政が幕を閉じましたが、革命思想が自国に波及する事を恐れたオーストリアやイギリスの周辺国が対仏で同盟を組みフランスに攻め入った時活躍したのがナポレオンでした。

 

ナポレオンは、対仏同盟軍を破りヨーロッパ大陸全体を勢力下に納め、海を隔てたイギリスに対してはヨーロッパ大陸を封鎖し、経済的にイギリスを追いつめようとしますが、これでヨーロッパでは砂糖とコーヒーが不足したようです。

 

特にコーヒーは代用品が無く深刻なコーヒー不足に陥ったようでした。

コーヒーを初め多くの輸入品が途絶えた影響は、イギリスよりも大陸諸国の不満を募りナポレオンの失脚を招いたとされていますが、彼が一連の戦争と混乱がコーヒーの輸入ルート変え、結果的にヨーロッパ全体にコーヒーが普及していったようです。

 

ナポレオンもコーヒーが好きだったようですが、晩年、病気のため医者からコーヒーを止められ、懇願してもスプーン一杯のコーヒーも飲めなかった英雄の逸話が興味深かったです。

 

英雄と言えば「ベートーベンの交響曲3番(エロイカ)」、国民のヒーローとも言える英雄「ナポレオン」の為に作ったものらしいですが、ナポレオンが皇帝になった事に激怒したベートーベンが「彼も俗物に過ぎなかった」と言ってナポレオンへの献辞を破り捨てたという逸話があります。

このベートーベンも大のコーヒー好き!毎朝自分でコーヒーを淹れていたようですが、正確に60粒数えて豆を挽いていたと伝えられています。

 

ベートーベンが聞けば激怒するかも知れませんが、交響曲3番の副題が「エロイカ」では無く「ナポレオン」に可能性も否定できません。

 

それにしても、「ナポレオン」と「ベートーベン」がコーヒーで繋がっていた!(こじつけですが)

なにか、新しい発見をした思いがしました。