堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

わが世の春

 ある時、ワンコの散歩をしていて「あれっ」と思った事が有りました。

 我が家の凡犬は、一応「柴」と言われている犬種ですので、尻尾が「クルッ」と巻いています。いや、そう思っていました。

 しかし、此処一ケ月位は散歩をしていても尻尾が斜め下に垂れてしまっていました。

 家内と「前は尻尾がクルッと巻いていたよな!」「最近、尻尾が巻いていないな!」「もうお婆ちゃん(推定11歳)だから尻尾の筋肉が弱ってきたのかな?」とか言っていたのですが、最近の一週間程は、また尻尾をクルッと巻いて嬉しそうに歩いています。

 ふっと思い当たったのが、先月の27日に預り犬が手術のため、保護主さんの所に一旦里帰りしているという事です。

 預り犬には「遠慮」という言葉が無かったようで、先住犬がいてもお構い無しに「私を撫でて!」飼主に擦り寄って来ていました。おやつを貰う時にも預り犬の方がグッと前に出て来て、我が家の凡犬は一歩引いて待っているという状態でした。

 ワンコの性格の違いによるものでしょうが、先住犬にとっては面白くない日々が続いていたようです。

 この預り犬も、当初は手術が終われば、また、戻って来る予定でしたが、幸い里親さんが見付かりそうですので、もう我が家には帰ってこないようです。3ヶ月家に居ましたので、家内は「情」が移ってしまい涙を流したり、べそを掻いたりと未練たらたらですが、我が家の凡犬は、五月蠅いのが居なくなって清々しているようです。

 次の預り犬が来るまで、束の間の「わが世の春」を満喫している凡犬でした。