堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

マンゴー拾いと犬店長

 私達夫婦はハワイ(特にハワイ島)が好きで、家内は地図無しでもハワイ島なら大方の所には迷いもせず車で一っ走りといった具合です。

 ハワイ島での家内のお気に入りのオプショナルツアーが「マンゴー拾い」!ドライブ中にマンゴーの木を見つけると車を停め、下にマンゴーの実が落ちていたら拾うというものですが、オプショナルツアーと言っても家内がそう名付けているだけで、こんな貧乏臭いツアーを運行している会社など決してありませんのでご注意を!

 私は何時もこのツアーに強制参加させられ「観て来て!」言葉に促され、マンゴーを探しに行くパシリ役です。しかし、世の中そんなに甘くはありません。一個落ちていたら「ハッピー」といった程度です。二個も拾えばきっと一日中マンゴーの話をされる事は請け合いです。現地の人に聞いた所、ハワイでは道端に落ちている実を拾って持って帰っても罪にはなりません。(木に生っている物を取ったら犯罪です。)

 自然に落ちる実は木成りの完熟の物!美味しいに決まっています。(ブランドの宮崎マンゴーにも引けを取りません!多分?宮崎マンゴーは食べた事は有りませんので想像です。)

 この美味しいマンゴーは虫や鳥もしっかり狙っているようです。そう、マンゴー拾いは虫や鳥との競争なのです。「有った!」と思っても落ちてから時間が経った物はすでに虫や鳥が食べているものがほとんどで拾えるマンゴーはめったに有りません。

 しかし、完熟マンゴーなんて日本で食べたら一個何千円もする高級品!「大阪のおばちゃんの王道」を歩む家内はその高級品を拾って食べられるのが嬉しくて仕方ないようです。

 そんなこんなでマンゴーが一個しか拾えなかったある時、「仕方ないから買って帰るかー」と道端で農家が出している出店に車を停めたことがあります。(家で取れたマンゴーを売っている出店で安く買えます。)その家で取れたフルーツや野菜が道端に置かれたテーブルに並べられておりました。しかし、人が居ない?店員は椅子に座っている猫と、椅子の下に寝そべっている犬で人間の店員さんが居ません。

 店員さんがが戻って来る気配の無いまま待っていると一台の車が停まりアメリカ人観光客が二人降りてこられました。

 その人たちが店先で二言三言しゃべったとたん、それまで大人しく寝そべっていた犬が起き上がって「わんわん!!」とその人たちに向かって激しく吠えていました。店の人が来ないので諦めたアメリカ人が走り去るとワンコは吠えるのを止め、今度は私に近づいてきたのです。それも「お客さんどちらから?安くしとくから何か買っていってよ~」と言ってるかのように満面の笑顔と千切れんばかりに尻尾を振って・・・。リードで繋がれていましたので安心していたのですが、長~いリードでしたので結局ワンコが目の前に!飼い主は居ませんでしたので撫でる事はしませんでしたが、私には大層フレンドリーなワンコでした。

 この犬店長はガードマンも兼任していたようで、英語を喋る人=あまり信用できない、日本語を喋る人=善良な観光客と思いこんでいるようでした。

 結局、人が出てこなかったので何も買わずにそこを立ち去った私達でしたが、後から現地の友人に聞くと「そういう時は値札に書いてあるお金を置いて持って帰ればいいのよ」との事でした。

「日本の無人販売所と同じやり方で良かったのかー」と買わなかった事をス少し後悔しましたが、帰りに車でマンゴーを売りに来ていた屋台で大き目のマンゴーを四個($10)ゲットし安さに大満足の家内でした。