堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

「共存」から「分断」の時代へ

あくまで私の感覚ですが、今、世界は新しい問題に直面しているような気がします。

領土が確定される以前の中世(日本でいえば戦国時代)は別として、近世(近代)は「20世紀は戦争の時代」といわれるように、それぞれの国が「正義」を唱え自らの宗教や領土の拡大に向かっていった時代でした。

 

敵は国外、国の中ではプロパガンダもあり国民の怒りは一つの目標(敵)に向かっていたような気がします。

戦争の悲劇は、多過ぎる代償を払いながらも、戦争は絶対にしてはならないという歴史の教訓となっています。

 

しかし今、問題となっている「分断」は、同じ国(国民)の中での分断です。

顕著な例は、ツイッタ―で国民の分断を煽っているかのようなトランプ大統領ネガティブ・キャンペーンです。

医療保険の改悪に加担した」「この人は反逆者だ」・・・

同じ国民に向かって発する言葉ではありません。

 

「国民は力を合わせて、あるべき国を創っていく」「そのためには、ほんの少し我慢も必要」といった事が全く顧みられる事無く「分断」を自らの体制維持の源泉としているかのようです。

残念ながら、支持率をみると、このようなトランプの行動が成功しているようですが、アメリカ国内は、憎しみを伴った分断により明らかに国家としての品格を無くしているように思えます。

 

政策的には筋が通らなくても国民の怒り(分断)を利用して自らの政策を推し進める方策は、必ずや将来に大きな禍根を残す事になります。

 

この「国内の分断」は、アメリカだけでは無いようです。

ドイツの移民政策の変更も世論が大きく二つに割れています。英国のEU離脱問題も離脱派と残留派の溝がなかなか埋められません。(英国のEU離脱問題にも移民が影響しているようです)

背景(状況)は、それぞれ違いますが、共通して言えるのは国内が「分断」されているという事です。

 

20世紀は戦争の時代、21世紀は分断の時代、国内も纏まらないのですから世界の共存という人類普遍の目標が遠くなってしまいます。

 

5月からは「令和」の時代!「令和」に込められている願いは決して分断ではありません。

日本人は、もっと自分の意見をはっきり主張しなければ国際社会で通用しないと言われる事もありますが、国を分断させるような筋の通らない主張なんか願い下げです。

 

私には日本人の「控え目」な部分が好ましく思えてきました。

日本人よ、もっと日本人である事に自信を持て!国は、勇気を持って理想を訴え続けろ!

そんな気持ちになってしまいます。