チビ助は「内弁慶の鏡」
保護犬のチビ助が我が家に来てはや二ヶ月が経過しました。
未だ問合せも無く、このままだと我が家で年越し?!という様相です。
仔犬がこんなに長居することも珍しく我が家に運が悪いのかなぁ?と思ってしまいます。
さて、このチビ助、外面は良いのですが大変な内弁慶です。
バリケン(小屋)が自分の家だということは認識していますが、家中でのテリトリー(縄張り)はリビングとキッチンだけと決めています。散歩に出掛ける時以外には廊下にも出ません。ベランダに出る事などもっての外のようで、いくら私がベランダのテーブルでご飯を食べていても決して出て来る事はありません。
先日も、散歩の途中で義母のマンションに寄ったのですが、マンションの下で家内を待っている時、「キューンキューン」と小さく鳴いて小刻みに身体を震わせていました。馴れない所で怖くて仕方がなかったようです。
しかし、いつもの散歩道に戻るやいなや、リードをぐいぐい引っ張りながら先へ先へと歩いて行きます。馴れたリビングに居る時の傍若無人さもたいしたものです。
おやつの「ヒマラヤンチーズスティック」は二匹それぞれに当たるよう二本ありのにも関わらず、凡犬がスティックを咥えるとそのスティックの片方の端をチビ助が咥えて奪っていくといったヤンチャ振りです。得意そうに自分の分をお気に入りの座布団の上で抑えながら、奪ったもう一本を齧ってご満悦!
家内が取り上げて凡犬に渡すのですが、すぐに奪還しては抱え込んでしまいます。
凡犬は、スティックにはあまり執着していないので取られ怒る事もありません。
しかし、今日はさすがの凡犬も面白くないのか、スティックを与えてもらうなり取られるものかとベランダに飛びだして行っていました。
人が集まる躾教室の時は大人しく、トレーナーさんに注意されることも少ないですが、家では我が物顔、典型的な「内弁慶」です。
家内に「甘やかさない!そんな時にはきちんと叱れ!」と言ってはいるのですが、可愛さが先に立ち叱り切れないようです。
まあ、そんな事もひっくるめて「この子がいい」と言って下さる里親さんが早く見付かって欲しいです。
やんちゃな仔ほど可愛い気もしますが、この「内弁慶」が貰われていく時にはきっと「大丈夫かな?」と、それはそれで寂しい気持ちになります。
家内なんかは、また「涙」です。
「どうしてるかな?」と何回聞かされる事やら!