堺市の変人

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「青春の影」

フォークソンググループ、チューリップの代表曲の一つに「青春の影」があります。

この歌を聴く度に、家内が「この歌、結婚式なんかに使われる事もあるような歌やのに、なんで影なんて暗い題名なんやろな?っていつも思うねん」と首をひねっています。

 

今日も久しぶりにこの曲を聞きましたが、やはり「なぜ なぜ」状態です。

改めて、歌詞をじっくり聴いてみました。

「君を迎えに行く」、やはり結婚の申し込み?

結婚は人生の墓場やから「影」?

そんなところやろと言うと、家内は「夢がない」と一言。

 

家内の言い分は「自分の大きな夢を追うことが  今までの僕の仕事だったけど  君を幸せにするそれこそが  これからの僕の生きるしるし」と書いてあるから、この男は夢に挫折したんと違う?今まで待たせた彼女と結婚して普通の男に?

ちょっとズルいような気もしますが、という事らしいです.

 

作詞・作曲の財津和夫は「ただ、二人の関係が恋から愛に変わった」「単純に主人公の男の成長を歌にしてみようと思った」「ただの男と、ただの女になる事が幸せにつながると言いたかった」などと言っておられるようです。

 

しかし、それならば、なぜ「影」なのか?やはり私には解せません

次にこの歌を聞くときも、同じように「影」?と思ってしまいそうです。

 

先日、「落陽」を書きましたが、ひと昔前の歌「フォークソング」は歌詞の表面だけでなく裏があり、奥が深いような気がします。

何度も聞いてはじめて歌詞の意味に気付くといった事もあります。

 

それだからこそ、名曲は何年たっても色あせないのかな?

聴き込むほどに意味が分かり、歳を重ねるほどに理解が深まる事もあります。

クラシックしかり、ベートーベンの交響曲3番の第2楽章は、葬送行進曲と題が付いていますが、この第2楽章、若い頃は一番退屈した部分でしたが、いまでは第2楽章が一番聴き入ってしまう部分です。

 

私も高齢者の仲間入り、フォークソングをそういう風に思ってしまうの古い時代の人間かも知れません。