堺市の変人

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古い万年筆

 今、使っている万年筆は40年以上前に購入した「セーラー万年筆スターリング・シルバー(銀無垢)で、ヒエログリフ(エジプト模様)がデザインされています。銀の錆が好ましく使えば使う程味わいが増してきます。今も多くの万年筆が店頭に並んでいますが、「良いな!」と思うのが少なくなっています。敢えて言えばプラチナ「#3776」、パイロット「カスタム」、セーラー「プロフィット」なんかは、確りと作られていて何の飾りけも無いデザインは「ザ 万年筆」といった趣があり黒一色で好感が持てます。

 外国の万年筆は凝ったデザインの物が多く普段使いには「チョット」といった感が拭えません。万年筆が目立ってしまうような使い方は恥ずかしくて出来ません!

 どちらにしましても、店頭で目にする価格にはびっくりさせられます。シルバーやゴールド・漆なんかは何万~何十万円!私のセーラーは数千円といったところです。(チョット安く買いました。)

 40~50年前ですが、この頃は各メーカーが「売れる万年筆」では無く「良い万年筆」作りに凌ぎを削っていたような気がします。

 私は、ゴールドよりもシルバーが好きですが、プラチナ・プラチナ(プラチナペン先)、パイロット・カスタム(般若心経)、パーカー75(スターリングシルバー)なんかは一生使っても飽きない万年筆です。樹脂(プラスチック)の万年筆は使っているとどうしても使用感(擦れた跡)で出て来てしまいますし、高価な漆なんかは毎日使っていると禿げてきてしまいます。それに引き換えシルバーの万年筆は使えば使う程味わいが出て来ます。嬉しい事に、少々のトラブルは今でもメーカーが対応してくれます。

 一度、「パーカー75スターリングシルバー」で検索してみて下さい。比較的安い値段で中古品が出回っています。汚く見えても銀は磨くと輝きが甦ってきます。ペン先・ペン芯さえ大丈夫なら買い得です。多くの場合、昔に作られた万年筆の方が深い味わいを持っているような気がします。第一、同等の万年筆を今買うとなると最低3万円はするのでは?(ここ30年位は万年筆を買っていませんので値段は想像ですが?)

 ただし、銀の万年筆は磨きすぎてピカピカに光らないようにした方が良いかも知れません。(私は光らせ過ぎました。でも直ぐに曇って来ますから大丈夫!)