堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

お国ことば

 旅に出ると、何かの時に「遠くに来ているな・・・」と実感する事が有ります。

「見渡す限りの地平線」「何処までも澄んだ紺碧の海」「手を伸ばせば届きそうな星空」・・・日頃見る事のない美しく雄大な自然に出会うと、やはり「はっ」とします。しかし、人の造った物を見ても同じような感動を覚える事は少ないようです。(そこに人々の祈り、思い入れ、生活が息づいていれば別ですが。)

 他愛無い事かも知れませんが私の場合、旅に出て「お国ことば(方言)」を耳にした時、遠くに来た思いが強く感じられるような気がします。

 東京では、地方から出てきても方言は押さえ標準語を話すように努めるといった事もあるようですが、臆する事の無い「お国ことば」に触れると心地よささえ感じます。そして私に旅を感じさせてくれるようです。

  お国ことばと直接関係がありませんが、ハワイに行った時にも日本語が通じるオアフ島よりも、英語しか通じないハワイ島の方が外国に来たという思いを強く感じます。因みに私は「アイ キャン ノット スピーク イングリッシュ」専門のオッサンです。決して「キャノット イングリッシュ」ではありません。以外にも「キャノット」より、ゆっくり「キャン ノット」とベタベタの日本で言った方が伝わり易かったりします。こちらの思いを伝える時は、知る限りの単語を並べてどうにか誤魔化しています。

 昔から単語が覚えられない為、英語の先生からは見捨てられた存在でしたので、ヒヤリングはゼロどころかマイナス状態です。英語で話し掛けられると、頭は真っ白!といったところです。

 そんな私が、一度だけオアフ島で通訳をした事がありました。繁華街から外れた所にある屋台にエビを食べに行ったのですが、相変わらず知っている単語の連発でどうにか注文し食べていた時、店の人が日本人を連れて私の所へ?初めは何が何だか分からなかったのですが、なんと私に通訳をして欲しい!?ヒヤリングは日本語ですのでOK!単語の連発でどうにかクリア!しかし、居合わせた連れは目を丸くしてじっと私の顔みた後、「変人さんが・・・」と言って腹を抱えて大笑い!

 連れといっても私の後輩です。気持ちは分かりますが「デリカシーの無い奴め!」