「明日に架ける橋」
サイモント&ガーファンクルは、1964年にデビューし、僅か6年間という短い期間で解散しています。
64年の「サウンド オブ サイレンス」で始まり、70年に「明日に架ける橋」を録音した後、それぞれがソロに転向していますが、音楽的な意見の相違はあったものの、その後も何回か共演していますので親交は続いていたようです。
「明日に架ける橋」は、題名の如く、困難を乗り越えて行くといった内容の詩ですが、力強さだけでなく、ガーファンクルのソフトでありながら強い意志を感じさせる歌声、優しさおも感じさせる歌声は正に二人の独壇場といった感があります。
プレスリーのカヴァーも有名ですが、色っぽい力強さのプレスリーと違い、二人の歌声は、別世界の音を聞いているようで、心を揺さぶられます。
ハーモニーの妙といったところでしょうか!
初めてこの曲を聞いた時、ゆったりとした曲調が徐々に盛り上がり、クライマックスでは、涙が出てきたのを今でも覚えています。
「青春の1ページ!」、どれほど多くの人が、この歌に勇気づけられた事か!
つらい時が来て
友達がいなくなってしまった時も
困難の上に架かる橋のように
僕がこの身を捧げよう
もしも友が必要なら
僕がすぐ横にいるから
困難の上に架かる橋のように
僕が安らぎを与えよう
いかにもアメリカ的な歌詞ですが、文句無く苦境を乗り切る勇気を与えてくれます。
エルビス・プレスリーやアレサ・フランクリンのバージョンも圧巻ですが、やはりこの曲は、本家本元のサイモン&ガーファンクルで決まりです。