犬の「躾教室」
先日、保護犬の預り仲間のお店で、犬の躾教室が開催されたので行ってきました。
我が家からは凡犬と、預かり中のチビ助の参加です。この躾教室は一ヶ月に一回開催され、参加者が犬を連れて集まり、時にはドッグランに犬を放し、時にはテラスで犬を集めて様子を見ます。勿論、ノ―リードです。
その時々の状況で問題行動が起こったら、それについての対処方をトレーナーさんが教えてくれます。正に実践的な「躾教室」です。
犬を自由にしている時などは、仲が悪い犬同士で喧嘩になったりする事もありますが、そうした時は喧嘩両成敗でどちらの犬も叱る必要があります。
叱り切った後で、必ず喧嘩した二匹の犬をリードで繋いで近くに居らせ、二匹が穏やかな雰囲気になるまで躾は終わりません。唸ったり喧嘩をすれば、また躾!
そういう事を何度か繰り返していると、会えば喧嘩ばかりしていた犬同士でも、仲良く・・・とまではいきませんが、少なくとも喧嘩はしなくなります。
犬との相性が悪いからと、接触を避けるのが一番悪い事のようです。
他にも、自分に気に入らない事をすると、人にでも噛みつく犬や、呼び戻しの効かない犬・・・、様々な悩みを抱えた飼い主さんが来られます。
そういった悩みを一つひとつ解消していくのが、「躾教室」の目的です。
今回、驚いた事が一つありました。
それは、我が家の凡犬とチビ助が、何時もの如く楽しくジャレ合って遊んでいると思っていた事が、躾の対象だった事です。
チビ助は、凡犬に体当たりや凡犬のお腹の下に頭を突っ込んだり、自分のお尻をぶつけていったり、凡犬の脚を甘噛みしたりする事があります。
私達は「ただジャレ付いているだけ」と思って見ていたのですが、それらの行為は全て相手より自分が優位に立とうとしている行為だそうです。
「そういう事をしている時はきちんと叱らなければ!」と家内は指導を受けたようです。
犬が「ごめんなさい」と態度で示すまで、キチンと叱ることが大切です。
何度も何度も同じ事を犬は、やってしまいますが、その都度叱る、叱り切る事を繰り返していると必ず問題行動は無くなるようです。
「躾は根気です、人間が諦めなければきっと犬は変わります」これはトレーナーさんが躾を教える時に何度もおっしゃる言葉です。
今日、チビ助が凡犬に体当たりしている時に、間髪入れずに「こらっ!」と叱りました。
じーっと私の顔を見詰めて、チビ助は動かなくなりました。
そのまま睨みあいを続けると、チビ助はお座り、その後伏せの体制になりました。
これはもう私に対して「ごめんなさい」と言っているので、その場はそれで納めました。
しかし、5分もたたない内に、また凡犬に絡み出しましたが、また叱る!
これの繰り返しです。
これを「めんどくさい」と思ってしまったら、犬は変わるチャンスを失います。
チビ助と私の根競べが続きます。
躾をする時には叱り切る、間違っても犬が勝ったと思うような終わり方は、かえって逆効果ですので要注意!
犬が勝ったと思ったら、犬の行為が全て正当化されてしまいます。
犬が「ウ―」と唸ったら、人が尻込みしてしまう事が良くありますが、そんな事の繰り返しが問題行動を助長させるようです。
心配要りません。ワンコは躾と虐待の違いが分かっています。
良い事をした時などに、思いっきり褒めてあげれば、犬は飼い主をリーダーと認め、全幅の信頼を寄せてきます。
だって、犬が憎くて躾をする人は、居ない筈ですから・・・