「コブシ」の花
近くの街路樹の「コブシ」の花が3月になると見事に咲き揃い「もうすぐだよ」と春の訪れを告げてくれます。
毎年、いつもの時期に、いつもの場所で咲いている「コブシ」ですが、4月ともなれば花も散り、僅かに残った花びらが「次は桜だよ」と役目を終えてニコニコ笑っています。
「コブシ」の花が散れば、「いよいよ春」という気分になり、寒さでちじこまっていた心もウキウキしてきます。
桜が満開になれば、本格的な行楽シーズンに突入です。
花見に旅行と夢が広がっていきます。
家内は、大型連休に行く清里を心待ちにしているようです。
「安曇野まで足を伸ばそうか」「やっぱり信州は蕎麦かな」・・・
そろそろ家内も旅行モードに入っています。
3月に私の目を楽しませてくれた「コブシ」は、里山では良く見掛けますが、九州から北海道にかけて全国に分布しているようです。
遠目では、よく「モクレン」と見間違えてしまいますが、3~5mの「モクレン」とは違い「コブシ」の木は10~18mの高さですので遠くからでも目に付きます。
「モクレン」の花は、「コブシ」の花の4~5㎝の倍、8~10㎝と見事ですが、私は花びらが「モクレン」に比べて小振りな「コブシ」の方が好みです。
「コブシ」の花言葉は、「友情」「愛らしさ」「友愛」です。
「愛らしさ」は、「コブシ」の花が子供の握りこぶしのように可愛い蕾から、「友情」や「友愛」は、純白で汚れの無い花に由来しています。
早春に白い花を咲かせ遠目には桜のように見える「コブシ」は、里のシンボルツリーにもなり、春に農作業を始める目安とされていたようです。
季節毎に目(鼻)を楽しませてくれる樹々に感謝感激です。