「凡犬」、受難の日々!
犬を飼っている人から「朝早く散歩に行きたい犬に起こされる」などと聞きますが、我が家の凡犬は、お腹を壊して余程我慢出来ない時以外、此方がリードを持って行くまでゴロゴロしています。
お腹を壊す事さえ、今までの8年間で3回位だけでした。
凡犬は、人が起きてきても、目だけが動くだけ、じっと寝たままです。
家内の仕事が早番の時などは、6時半に出ていく家内を横目に、寝たまま頭を上げようともしません。(私も同じですが・・・)
これが「一生一主」の日本犬の姿なのか・・・と時々情けなくなりますが、現実なので受け入れざるを得ません。(ハチ公の爪の垢で飲め!)
因みに預かり犬のチビ助もバリケンの中で寝ています。扉は閉めていないのですが、こいつも出てくる様子はありません。
猫が一番忠実、家内が起きようと布団でゴソゴソしていると、必ず「にゃぁぁぁん」と甘えた声を出して寄ってきています。
そして家内が出かけて行くのを凡猫だけはしっかり見送っています。
しかし、休日の朝など家内が遅くまで寝ていて自分のことを構ってくれない時、猫は仕方無しに凡犬に甘えに行きます。
遊んで欲しくて、わんこ用ベッドで寝ている凡犬をちょいちょいと手でつつきます。
しばらくは無視している凡犬ですが、しつこいのでたまらずに猫に向かって遠慮がちに「ワンっ!」吠えています。すると猫は「やっと起きてくれた」とばかりに余計に凡犬のベッドにしがみついた態勢でベッドを蹴っています。
凡犬は仕方なく起きだして、猫の遊びに付き合わされるという事の繰り返しですが、猫のこのような行動は、せいぜい一か月に一度位です。
それに比べ質(たち)が悪いのは、預かり犬のチビ助です。
こ奴は、人間が起きだして洗濯を始めたり朝食の準備をしだしたりするとバリケンから出て来て「一日が始まった!」とばかりに、寝ている凡犬に襲い掛かります。
襲い掛かると言ってもふざけて絡んで行っているだけなのですが、勢いよく走っていって飛びつくものですから寝ていた凡犬は、ビックリして確実に起こされる羽目になります。
これは毎朝、儀式のように行われているので「凡犬もたまったもんじゃないだろうなぁ・・」と少し同情してしまいます。
そんな凡犬は、チビ助の事をしばしば「ウザ」そうにはしますが、時々、自分から遊びに誘ったりもしていますので、全く嫌いでも無い微妙な関係のようです。
チビ助の里親が見付かれば、凡犬にも「わが世の春」が来ますが、未だ一度しか声がかかっていません。(雑種で大きくなった犬は貰い手が少ないようです)
残念ながら凡犬の受難はまだしばらく続きそうです。