堺市の変人

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「体外衝撃波治療」

家内は仕事柄、結構重い物を持つ事があります。

そのためか両肘とも「テニス肘」、簡単に言うと肘が痛いのが続いているという感じで、最近では瓶の蓋を開ける時にも痛みが生じるようになっていました。

 

そこで、義母の行きつけの整形外科の先生に相談したところ「体外衝撃波治療をしてみてはどうか?」とアドバイスが返って来ました。私には何の事か意味不明です。

家内も分からず、パンフレットやネットで調べたようです。

 

「体外衝撃波治療」とは、腎結石を破砕する際に使用される高出力の音波で、現代の疼痛治療では結石破砕装置の約10分の1の出力で使用されているようです。

衝撃波を痛みの部位に照射して疼痛を和らげる治療との事で、痛みを感知する神経末端の働きを弱くすると共に、新生血管を誘導して組織の修復を促進させるので痛みが無くなると考えられています。

欧米ではスポーツ選手を中心に安全かつ有効な治療法として使用されているような事もネットで掲載されていました。

 

「なぜ治るのかまだイマイチ分からない」ようですが、効果が確認されているため、「難治性足底腱膜炎」だけには日本でも保険が適用されていますが、残念ながら家内の症状は、未だ保険適用外です。

10~15分の照射で5000円、自由診療ですので病院によっては2倍~3倍の所もあるようです。

 

しかし、義母が20年以上お世話になり家族ぐるみでお付き合いのある先生ですので、家内も衝撃波を照射してもらう事に決めました。

家内は両腕ともテニス肘、とりあえず左腕は従来どおりの注射で治療し、症状の酷い右腕だけの衝撃波治療にしたようです。

 

今までやっていた注射も、痛い箇所に直接薬を入れるので激痛を伴います。何時も家内は「この注射は本当に飛び上がるほど痛い」と言っていますが、衝撃波治療は更に痛かったようです。

まあ、痛いと言っている場所に何度も衝撃波を当てるのですから、当たり前ですが・・・

衝撃波を当てる場所(一番痛い所)が決まったら、そこに器具を当て小さい出力からスタートします。一定の間隔でトントントンといった音が鳴って衝撃波が出ているようです。

 

少し慣れたら一段高くと、様子を見ながら出力を上げていきますが、当然、痛みも増してきます。

家内は痛みに弱かったようで最大出力の半分で終了したようです。(先生曰く「痛みに弱すぎる」)

 

「照射されている間は、永遠に続く苦行のようだった」と家内は言っていました。

しかし、照射が終わるとスッと腕が軽くなったような気がしたそうです。

そして、夜には注射を打った左肘は少し痛み出し、衝撃波治療の右肘の方は痛みが和らいだままだったそうで「痛いのを我慢しただけの事はある」と満足気でした。

家内のように痛点が広い場合などは、日をおいて2~3度の照射が必要なようです。(治療効果は80%位、結構高いようです)

 

しかし、家内のように何度注射を打っても完治しない人間にとっては、この新しい治療法は希望の星!

痛いけれど頑張って通うと言っています。ただ料金も高いし、なにより痛すぎるので一度に両腕は受けたく無いようです。(痛みに強い人は別ですが)

 

医学は日々進化していきます。初めて聞いた「体外衝撃波治療」ですが、このような効果の有る治療は、早く保険適用されて欲しいです!