「ドッグラン」で・・・
先日の日曜日、「近くの公園でレモンフェスタをするらしいから、無農薬のレモンを買ってきて」という義母の命令により犬の散歩がてら大蓮公園に出掛けました。
今にも雨が降り出しそうな天候なので「雨天順延かも」と思いながら行ったのですが、多くの人が公園の芝生広場に集まり楽しんでおられました。
この辺りの気候は、レモンの樹を育てるのに適しているので「レモンで地元の活性化」を目指すグループが「レモンの樹を育ててみませんか?」とレモンの苗木を販売していたり、地元産のレモンを使ったお菓子や、焼きそば、レモンジュースなどの出店や、塩レモン作りのワークショップなども行われていました。
ピクニックマットなどの無料貸し出しも行われていて、子供から大人まで家族そろって楽しめる催しでした。
私達の目当ては、「レモン」と「ドッグラン」でしたが、レモンは売り切れていました。
それではと、仮設のドッグランをのぞいてみました。
料金は500円、家内は、預りのチビ助だけを連れてドッグランに入って行きました。
我が家の凡犬は、ドッグランにも他の犬にも全く興味がありません。(むしろ嫌い?)
ドッグランに入れたところで、隅っこで臭いを嗅いでいるだけなので「もったいない」と思ったようです。
片や、まだ仔犬の性格が抜けていないチビ助は、沢山の犬が居るので大喜び!
「早く放して!」と言わんばかりに興奮していたのですが、「まずはリードをつけたままで一周してくださいね」という係員の言葉に従って、まずはランを一周、その間も興味津々の犬達がチビ助の後を付いて回ります。
一周し終えたらリードを外し、一旦お座りさせて落ち着かせてからフリ―にすると、チビ助は、「やった!」とばかり脱兎の如く駆けだします。
スリムで小さい身体の割には脚が長いチビすけは、結構早く走ります。
しかし、さすがボーダーコリーにはかないません。追っかけてきたボーダーにすぐに追い付かれて転ばされてしまいました。
チビ助は、意外と空気を読むのが得意なので「これは負ける」と思ったら直ぐに転がってお腹を見せ「降参」します。
しかし、そのボーダーはチビ助がいくら降参していても、執拗に絡んでいきます。
見かねた家内がボーダーを押しのけていましたが、噛みつく素振りを見せたので思わずチビを抱き上げていました。
その後も何度かフリーで走らせていたのですが、チビ助が走っていると必ずそのボーダーが後を追いかけてきて、しつこく遊ぼうと追い付き絡んできます。
その内、チビ助は怖がって走らなくなってしまいました。
周りに居た方に後で聞いたところ、そのボーダーは、仔犬らしく未だ一歳未満、遊びの加減が分かっていないとの事でした。
残念な事に、ボーダーコリーの飼主さんは離れた場所で笑いながら見ているだけで、止めには来られませんでした。
「仔犬は、飼主が叱ってやらなければ善悪の区別がつかないのに、ほったらかしにしておくなんて!」と家内はご立腹でした。
チビ助も家では凡犬相手にしつこく遊びに誘っているのをよく目撃しているので「いい薬や・・・」と私は思いながら見ていたのですが・・・
ドッグランで犬達の様子を見ていると、大切な(基本的な)躾を分かっておられない飼主さんが多いように思いました。
臨時ドッグランを作るのは嬉しい事ですが、同時に躾教室も行われれば理想的です。
トレーナーさん曰く、「どんな犬が居るか分からないドッグランで、犬をフリ―にするのは危ないです」
ドイツでは「犬に躾をするのは常識」ですので、街中で犬をノーリードで連れて歩くのも当たり前の光景ですし、ケージに入れなくても電車にもレストランにも入れます。
日本でもドイツのように「犬を飼う時はまず躾教室」という国になれば、ワンコの行ける場所も格段に広がっていくと思います。