大切にしたい「日本の文化」
「和食」が世界でちょっとしたブームになっています。
素材の味を生かした栄養バランスの良い日本料理は、先進国での健康志向の高まりと共に人気を呼んでいます。
2013年には、「フランス料理」「地中海料理」「メキシコ料理」「トルコ料理(麦がゆ)」に続いて「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されています。
また、料理に使う「和包丁」も世界の一流シェフから人気を博しています。
「COOL JAPAN」「YOUは何しにニッポンへ」「日本、行きたい人応援団」・・・
素晴らしい日本の景観と、美味しい食に世界が憧れているといった番組も近年、多数放送されています。
私は、日本の治安の良さが訪日外国人増の大きな要因と思っていますが、独特の文化を育んできた「日本文化」は、外国人から見れば自国に無い雰囲気を醸し出しているのは確かなようです。
17世紀に「有田焼」が、ヨーロッパで珍重され、ブームを起こした事は有名な話ですが、「和食」を中心とした今の日本人気は、セカンドウェーブという感があります。
しかし、少し気になる事があります。
日本の文化予算は、2015年で国の全体予算の0.1%とフランスや韓国に比べ見劣りするようです。因みにフランスは0.87%、韓国で1%、金額で見ても日本はフランスの4分の1以下、韓国やイギリスの半分程度となっていますので、日本の文化予算の少なさに驚かされます。
文化への投資は、収益を見込む事が出来ない分野ですので、どうしても後手になってしまいがちですが、「日本らしさ」の根源ともいえる「日本文化」の保存と育成に投資をしていく事が長い目でみて訪日外国人増に繋がるような気がします。
日本人が文化を十分に認識し大切にしているかというと、少し自信がありません。
恥ずかしながら、外国の方で私よりも数段日本文化に造詣の深い方も多く居られます。
これから、日本人が「アイデンティティー(日本らしさ)」を守り続けて行くためにも「文化」への投資は、税金でしっかり賄う事が大切です。
東京がニューヨークやパリ、ロンドンと同じになってしまったら・・・
東京は、ニューヨークやパリでは無く、日本文化が息づく「日本の東京」であって欲しいです。