堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

帰ってきました「S.T.Dupont」

本体からガスが抜け充填出来なかったデュポンのライター、大丸心斎橋店から「修理が終わりました」との一報が入りました。

親父が使っていた物ですが、是非とも使える状態にしたいと大丸に持ち込んだのですが、不幸中の幸い、部品交換の必要が無くオーバーホールだけで甦りました。

 

出来上がったという連絡を貰い喜び勇んで受け取りに行きました。

誠に他愛の無い事ですが、「早く貰いに行かなければ」「早く見たい」と子供のようにウキウキ気分で百貨店へ、エスカレーターが何時に無く遅く感じられました。

 

デュポンのコーナーでライターを話題に話をしましたが、応対の店員さん曰く、「このライター、開けた時の音が驚くほど良いです!」こんな言葉を聞くと気分は最高です!

デュポンのライターは、開け閉めの音に定評があります。

ジャズ喫茶で大きな音楽が流れている時にも、デュポンのライターの開閉音が聞こえると言われています。

 

ただ、この音は偶然の産物のようです。

デュポン社も開閉時の「音」は、製品の品質としては保証していません。

店員さんも「製品によっては、綺麗な音のしないのもあります。」と言っておられましたので、なんだか得をしたような気分になりました。

 

昔、レース鳩の漫画を読んだ覚えがあります。(題名は忘れました。)

その中で、タイムを計る「ビジョンタイマー」についての件がありました。

主人公の持っているビジョンタイマー、「STBスペシャル」は、普通のタイマーが1週間で1秒位の誤差ですが、たまたま製作段階で1秒の誤差すら生じない完璧な製品が出来てしまうという事です。

 

この完璧なタイマーには、「S」の刻印がなされたようですが、たまたま出来た製品ですので価格も一般の製品と同じだったようです。

50年以上前に読んだ漫画ですが、偶然の産物であるライターの「カキ―ン」という心地よい音が昔の記憶を甦らせてくれました。

 

今では使われないビジョンタイマーのスペシャルですが、いまなら、きっと何倍もの価格で販売される事必定です。

何でもお金の今と違い、おおらかな時代が懐かしく思われてきました。