堺市の変人

堺市から情報を発信する変人親父です

高速夜行バス

所用のため、久し振りに東京へ行ってきました。過去に何回か言っていますが、仕事でしたので東京を楽しんだという実感がありません。今回もですが・・・

飛行機?新幹線?と迷いましたが、費用と時間の有効活用を考えて、往路だけ夜行高速バスにしました。

 

昔は夜行列車や寝台特急列車などが長距離をカバーしていたので、夜大阪を出発して早朝に現地に着くなんて旅行も何度かしたことがあります。(もっぱら信州方面でした。)

安いですし、寝ている間に着きますので時間の無駄がありません。若い時ですので体力もありました。

 

しかし、夜行バスは、昔スキーバスに乗ったきり30年以上乗っていません。

昔のスキーバスは、乗り心地は最悪、座席も狭い、後の人に遠慮してリクライニングも出来ない、窓際の席は寒いので眠れたもんじゃありませんでした。

現地に着いたらスキ―をするよりまず眠りたい、休ませて!となったものです。

 

若い頃でもそうだったのに、この歳になって夜行バスは無理があるのでは?と思いましたが、家内はバスで行くと言って譲りません!

 

東京までバスで行くと休憩時間も含めて約9時間かかります。(私達の乗ったバスは22:40に難波を出発して東京駅に7:30到着)

「ゆったり座れるバスにしたから」と家内は言いますが、トイレは付いていません。途中3回休憩があるから大丈夫だと言われても、寄る年波でトイレが近い私はとても不安で仕方がありませんでした。

 

しかし、乗ってみると思ったより座席が広く、2列 通路 1列 の3列シートが7列で乗客は20人(一人分は交替運転手の仮眠席のため)です。

しかも、バックシェル型のシートなので、いくら席を倒しても後部座席の人には全く影響が無いうえに、リクライニングは全て電動で、145度まで倒れます(フルフラットは交通規則でNGらしいです。)

 

一列の席は、横に仕切りカーテンが付いているのでまるで個室のようです(二列席の席と席の間にもカーテンが付いています。)

座席の背面にモニターが付いているので映画も楽しめます。大判ブランケットと腰ピロー、低反発ミニ枕も各席に配備されています。

 

最大限にリクライニングすると、さすがに足をまっすぐ伸ばすという訳にはいきませんが、思ったより眠れます。(家内は、爆睡していました。)

ただ、革張りシートのため、眠っている間に車の振動で身体が滑って下にずり下がっていくのが少し残念なところです。(バスによると思いますが)

 

窓には遮光と防寒を兼ねた厚いカーテンが引かれており、安眠を妨げ無いよう決して開けないようにアナウンスがありました。

 

そんなこんなで大阪を出てすぐに熟睡、気が付けば滋賀県草津パーキングエリアでトイレ休憩です。(休憩でバスが停車してもアナウンスはされず、青い車内灯が点灯するだけです。)実は、私は新大阪でも念のためトイレに走りました。

 

トイレ休憩でバスを降りると、車のナンバーが書かれた名札を渡され、バスの昇降口に書いてある出発時間を確認してからバスを降ります。乗ってきたバスが分からなくなる人も居るようで要注意です。

 

草津、浜松、海老名のサービスエリアでそれぞれ15~20分のトイレ休憩があります。

トイレの近い私は心配で仕方がなかったのですが、念のために持って行った携帯用トイレも使わずに済みました。私には、長距離の自動車での移動には携帯用トイレが必需品です。

 

定刻どおりに東京駅近くの高島屋前でバスを降り近くの待合室で一休み、そこの女性専用部屋には化粧室や着替のブースなどもあります。女性ブースは、降りたお客さんで満員だったそうです。

ここで身支度をしてから、皆それぞれに目的地に散っていくようですが、歯ブラシなども完備されていました。

 

これで、大阪→東京で5,600円というのですから驚きです。(一列シートの場合は6,100円です)

新幹線の片道が「のぞみ」で14,450円(指定席)ですから、時間の有効を考えるとお得かもしれません。

難を言うと、路面の震動を感じながらの9時間は、さすがに疲れます。でも昔のバスに比べると格段に快適です。

 

帰りは「のぞみ」で帰阪、東京→大阪で2時間半、やはりこれはこれで値打ちあるなぁと思いました。

 

欲を言えば、後10分休憩時間が長ければ、有名な海老名のサービスエリアも少しは見れたのに・・・

浜松では、「治一郎のバームクーヘン」も買えたかも・・・

 

そんな事をすれば、東京着が大幅に遅れるからダメだろうな・・・