イヌ属の恥！

今朝も食事の前にワンコ達と散歩、走ったりした後に食べたフードを吐いてしまうワンコが居たので散歩は食事の後にしています。

散歩から帰りフードを食べて機嫌が良くなったチビ助は、私達が朝食を食べている座卓の周りを走り出しました。一人で興奮しています。叱っても止めません。

朝食中なのでとっ捕まえて叱るのも面倒くさいしなぁ・・・

その時、座卓の下に座っていた猫が動きました。本能的な捕獲行動？

自分の近くをチビ助が走り抜ける時に座卓の下から「バシッ！」と猫パンチを一発、驚いたチビ助は近くの椅子の下に逃げ込みましたが、執拗な猫の追撃、犬を追い込んで更にもう一発パンチをくらわせます。気に障った猫の攻撃行動です。

猫の勢いに怖くなってしまったチビ助は椅子の下で伏せたまま出て来れません。

猫はじっとチビ助を睨みつけています。視線をワンコにロックオンしたままゆっくりと椅子の周りを歩いています。尻尾は怒りのために倍の太さに膨らんでいます。本気怒りです！

猫は、椅子の周りを一周回った後、チビ助から１ｍ離れたくらいの場所で香箱座り、そのままじーっとチビ助を睨み付けています。

蛇に睨まれた蛙のようなチビ助は、動くに動けず椅子の下で「きゅん・・・きゅん・・・」と小さく鳴きだす始末、猫はそんなチビ助を微動だにせず睨み続けています。

時間にして５分も無かったと思いますが、相当しつこく睨んでいたように感じました。

ようやく猫が「もう勘弁したるわ」と言わんばかりに、おもむろに立ち上がると元居た座卓の下に潜り込んでいきました。（床暖房が付いている時は家の中で一番暖かい場所です）

チビ助は、凶暴な猫が居なくなったので、椅子の下から這い出てきましたが、もう先ほどの勢いはすっかり消えていました。

大人しく自分のおもちゃを噛んで遊んでいました。

私は思わず猫に「いい仕事したな！」と一言、仔犬の躾けが一番上手いのは猫かもしれません。

猫パンチを食らわす時、凡猫は力いっぱい叩いてはいるようですが爪は出していません。小さい身体をいっぱい使って気迫で怖がらせているようです。

昔の猫は鼠を獲ったりして人の役に立ったものですが、今は「人を癒す事」が専業というのが世間一般です。

我が家の凡猫を少し見直した貴重な体験でした。

それにしても、猫に躾けられる犬って・・・

「イヌ族の恥！」ピッタリです。