「顔が変わった!」
最近、ワンコを連れて散歩をしていると「顔が変わった!」と言われます。
勿論、私の顔で無くワンコの顔です。それも預り犬です。
我が家の凡犬は、何時もの「ボォー」とした変わらぬ顔ですが、預り犬は我が家に来て3ヶ月、私は毎日見ているので感じないのですが、たまに出合う人には犬の表情の変化が分かるようです。
一匹の里親が見付かれば次の仔と一匹づつ預っていますが、今では20頭を越えています。
10頭くらいまでは覚えていましたが、最近は覚えきれず数が分からなくなってしまいました。
一匹が決まると、ちょっと休憩出来るかなと期待するのですが、期待とは裏腹に次の殺処分対象のワンコがやってきます。
家内がワンコ好きなのは勝手ですが、私がその煽りを食っているようです。
「僕は犬が居なくても生きていける!」と何時も家内に訴えていますが、家内は聞き流しているようです。
しかし、こんな私でも「この仔、顔がかわったな」「穏やかな顔になったわ」とか言われると嬉しいものです。
確かに保護犬は当初、厳しい、悲しい顔をしています。
触ったらガブリといかれる気配の仔や気に入らないとガウガウと唸り続ける仔、怖がってバリケンから出てこない仔、緊張し過ぎてフードも喉を通らない仔、リードに慣れずに引きずられながら散歩をする仔、我関せずとグイグイ引っ張る仔・・・
今まで色んなワンコを預りましたが、どのワンコも危害を加えられないと分かると少し落ち着き、大事にされると感じると笑顔が出てくるようになります。
何人もの人から沢山の預り犬が「顔が変わったな」と声を掛けられました。
私はクールにワンコと付き合って来ていますので、家内には「もっと優しくしてあげたら」とイエローカードを貰う事もしばしばですが、やはり「表情が穏やかになった」とワンコが褒められると嬉しいものです。
ワンコにベタベタの家内、クールで躾の厳しい私、
でも、多くのワンコは私が主人、家内は友達か部下、
私にはワンコも懐いて来ますが、家内は餌を貰うだけの人、
これだけは、ちょっと自慢です。